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【月曜日のしかけ#24】スケッチブックシンキング

月曜日は仕事力大全の基礎に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回は、ロジカルシンキング力(論理的思考力)がレベルアップできる7秒しかけ「スケッチブックシンキング」を紹介します。

スケッチブックというと、子供や絵・イラストが好きな人が趣味や遊びで使うものというイメージがあるかもしれません。

でも意外に考える時に使うと予期せぬ効果があります。

『白潟さん、そんなこと言ったって絵を描くわけではないので、考える時にはノートや方眼紙で十分じゃないの?』

そうですね。
ノートや方眼紙でもいいのですが、スケッチブックだと次のような特徴もあります。

・上質の紙に書ける(水彩紙、画用紙、クロッキー紙)
・大きいサイズがある(A3、B3、F版)
・価格が高いので特別感がある

なので、構想や計画を練る、事業やプロダクトのアイデアを考える、四半期や半期に1回の振り返りをする時などにはスケッチブックを使って考えるのも有効かもしれません。

それでは、詳しく紹介していきます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 考える力をつける

考える力が不足している方は、

〇に〇〇

習慣がない方が多いです。


〇は文字数なんですが、何だと思いますか?

『白潟さん、常に疑問?』
なるほど、そうきましたか!

常に疑問をもつ、言い換えると「なぜぐせ」

考える力が不足している方は、なぜを考える習慣がない。
まさにその通りですね。


「なぜ」と考えながら、その後

〇に〇〇

こちらの問いはどうですか?

『もしかして、頭に描く?』
たしかに、なぜ?と考えた後は、頭の中で答えをイメージしたり想像したりしますね。

天才であれば頭に描くだけで答えにたどり着けますが、凡人はそうはいきません。特に考える力が不足している方は

〇に〇〇

紙に書く」ことをしない傾向があります。

紙に書いて考える」ことで考える力は向上してきます。

なぜならば、ワーキングメモリの負担が軽減し視覚化により情報の整理もできるからです。

① ワーキングメモリの負担軽減
人間のワーキングメモリ(作業記憶)は有限です。

考えを紙に書き出すことでワーキングメモリから情報を解放し、他の情報処理や問題解決に集中できるようになります。

これにより、より複雑な思考や創造的なアイデアの発展が可能となります。

② 視覚化による情報の整理
書くことで、抽象的な思考を具体的な形で視覚化できます。視覚化することで、情報の関係性や構造が明確になり、理解が深まります。

更に、何度も「紙に書いて考える」ことで、自分の思考プロセスを客観的に観察し反省する機会が増えます(メタ認知の向上)。

これにより、自己の思考パターンや問題解決アプローチを見直し改善する能力も向上します。

紙に書いて考える」メリットを10個まとめてみました。参考にしてください。

2 スケッチブックシンキングとは

そこで、皆さんには「紙に書いて考える(紙考)ペーパーシンキングをおススメしたいです。

紙に書いて考える方法には次の4つがあります。

・ふせんで考える【ふせんシンキング】
・白紙で考える【白紙シンキング】
・ノート・方眼紙で考える【ノート・方眼紙シンキング】
・スケッチブックで考える【スケッチブックシンキング】

それぞれ、一長一短があるので上手く使い分けましょう。

【ふせんシンキング】

文字通り、ふせんを使って考える方法です。
考えるのが苦手、今まで紙に書いて考えたことがない方向けになります。

会社の事務用品にあるか各自持っているふせんなので手軽に始められます。
レイアウトも気にしなくていいので考えたいテーマに集中できます。

考えるがチャレンジングな方は、まずは「ふせんシンキング」から始めましょう。

ふせんシンキング」は、書いたふせんを並べ替えることができるので再考する時にとても便利です。

なので、考えるのが得意な方も次のような場合には「ふせんシンキング」がオススメです。

・文章や研修テキストのストーリーを考える
・メリットとデメリットを洗い出し考える
・取り組み案や解決策を考える
・課題の原因を考える
・アイデアを考える

【白紙・ノート・方眼紙シンキング】

ふせんシンキングに慣れてきたら、「白紙・ノート・方眼紙シンキング」との併用をしてはいかがでしょうか。

自身の根本的な課題の真の原因を考えたい、ふせんよりも大きなスペースを使って考えたい。そんな時は白紙・ノート・方眼紙に書いて考えた方がいいでしょう。

公園や電車等のふせんを貼れない場所では持ち運べるノートが使いやすいです。

【スケッチブックシンキング】

今回の7秒しかけ「スケッチブックシンキング」の紹介です。

白紙・ノート・方眼紙で考えるのもいいですが、特別な時はスケッチブックに書きながら考えてはいかがでしょうか?

もちろん、普通に考えたい時にノートでなくスケッチブックで考えたい方はそれもありです。

私は、1年に1回、2泊3日くらいのひとり合宿をするんですが、その時はスケッチブックをもっていきます。

今期を振り返りながら来期の事業・組織をどうするか?
経営計画・経営戦略を考える時はスケッチブックが必需品です。

四半期や半期に1回の振り返り、商品開発・事業開発のアイデアを考える時にもスケッチブックで考えます。

画像は私のスケッチブックです(表紙の字が汚くてすみません…)。

白潟敏朗のスケッチブック


皆さんの考える力・考えるテーマ・好みに合わせ、必要なタイミングで「スケッチブックシンキング」を実践してください。

3  アンカー(「スケッチブックシンキング」を思い出させるきっかけ)

スケッチブックシンキング」は今すぐ準備で実践できます。

4 今すぐ準備しましょう

スケッチブックシンキング」を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 「スケッチブック」の準備
(会社へ購入依頼、自分で購入)

② サインペン準備
(会社の事務用品調達、会社へ購入依頼、自分で購入)

③ 準備した「スケッチブック」とサインペンを、所定の場所に置く

5 いつから実践しますか?

スケッチブックシンキング」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・明日から
・来週から
・来月から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
スケッチブックシンキング」実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。  

スケッチブックシンキング」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんのロジカルシンキング力が更に向上することを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

スケッチブックシンキングの7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!

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