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【火曜日のしかけ#41】ボスマネ『(上司に)来週ランチいきませんか?』

火曜日は仕事力大全の応用に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回から新シリーズ「ボスマネ」を始めます。

ボスマネとは「ボスのマネジメント」の略語です。
もちろん、上司を管理することではありません。

ボスマネのゴールは皆さんが仕事で成果を出すために上司を味方にし、必要な支援やアドバイスを得ることです

上司に味方になってもらうためには、次の3つの実践が大切です。

① 皆さんのことを上司に深く知ってもらう
② 皆さんが上司と深い人間関係を構築する
③ 上司に皆さんを気にいってもらう

この3つの実践により、上司が皆さんの味方になってくれ必要な支援やアドバイスを得られるようになります

ぜひ、ボスマネ実践していきましょう!


今回は、ボスマネ第1弾『(上司に)来週ランチいきませんか?』を紹介します。

『えーー! 白潟さん、いきなり上司をランチに誘うんですか?』
はい、そうなんです。

『ちょっと怖くて誘えません』
そうですよね、少し怖いですよね。

でも、誘われた上司はとても嬉しいんですよ

『上司って誘われると嬉しくなるんですか?知らなかったです。』
はい、嬉しくなります

皆さんも上司が味方になり成果を出しやすくなるので、上司もあなたも嬉しくなるしかけなんです!

ぜひ、勇気をだして誘ってみましょう!

どうして今日ではなく来週のランチに誘うかは、このあと紹介します。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 ボスマネ『(上司に)来週ランチいきませんか?』とは

突然ですが、皆さん上司をランチに誘いますか?
『いや、誘ったことはありません』

そうですよね、メンバーから上司を誘う人はあまりいないでしょう。
なので、ボスマネ(ボスマネジメント)のチャンスなんです!

せっかく勇気を振り絞って上司をランチに誘うのであれば、断られない方がいいですよね。

上司も断りたくないでしょうし、断わられたら皆さんも少し悲しくなりますよね。

それで、『今日ランチいきませんか?』ではなく

来週ランチいきませんか?

と誘うんです。


来週誘えば、断られる確率は極めて低いでしょう。

『なるほど、理解できました。ただ、どうしてランチに誘うんですか?』
いい質問ですね。

ちなみに、上司に飲み会を誘えますか?
『いや、飲み会はそう簡単に誘えません。かなり勇気がいります』

そうですよね。それでは、お茶を誘えますか?
『いや、お茶も勤務時間中は誘えないですし、仕事が終わった後にも誘いにくいです』

飲み会もお茶もダメ、残りはミーティングの誘いです。
上司に用事もないのでミーティングを依頼したら、上司はビックリします。

そうなってくると、ランチの誘いが一番フィットします。
『そっか、たしかに、そうですよね』

上司って、意外と皆さんを気軽にランチに誘えないんですよ。

メンバーマネジメントでは公平が極めて重要なので、特定のメンバーとランチにはいけないからなんです

マネジメント力のある上司の取るべき選択は次の3つなんです。

・ひとりで食べる
・メンバー全員と食べる
・順番にメンバーひとりずつと食べる

ただし、メンバーから誘われた場合は例外です。

上司からすると自分から誘ってないので不公平にはなりませんし、メンバーから誘われると上司はとても嬉しくなります

もちろん、皆さんがランチに誘う回数が多すぎると、皆さんが他のメンバーから『〇〇さんは上司に媚びうってる』等と誤解されますので気をつけてくいださい。

7秒しかけ『来週ランチいきませんか?』は上司に気に入ってもらえるしかけなんです。

さらに、上司とランチを一緒に食べると次の効果があります。

1つ目は皆さんの好感度が高くなります
心理学のランチョンテクニックよる効果です。

アメリカの心理学者グレゴリー・ラズランは、食事前と食事中とで意見交換を行った場合、どちらのほうがより相手に対し好感度が高いかを調べました。

その結果、食事中のほうが相手に対し好感度が高くなる、ということを突き止めました。

 おいしい食事と楽しい時間を提供できれば、相手に対し好印象を与えることが可能。

会食をすることで、頼み事や交渉の成功率を上げられる、というわけです。

ランチョンテクニック

もうひとつが、上司との信頼関係をつくれます

霊長類の第一人者である京都大学の元総長である山極氏は「嗅覚、味覚の共有で信頼関係をつくる」と提唱しています。

五感の中の触覚や嗅覚、味覚という「共有できないはずの感覚」が信頼関係をつくると言いました。

チームワークを強める、つまり共感を向ける相手をつくるには、視覚や聴覚ではなく、嗅覚や味覚、触覚をつかって信頼をかたちづくる必要があります。
 合宿をして一緒に食事をして、一緒にお風呂に入って、身体感覚を共有することはチームワークを非常に高めてくれます 

 つまり我々は、いまだに身体でつながることが一番だと思っているわけです。

サイボウズメディア/霊長類の第一人者・山極京大総長

たかがランチですが、意外と効果はおおきいです。

ぜひ、7秒しかけ『(上司に)来週ランチいきませんか?』を実践し、上司からの好感度をあげ、上司との信頼関係をつくりましょう。

2  アンカー(『(上司に)来週ランチいきませんか?』を思い出させるきっかけ)

『(上司に)来週ランチいきませんか?』は、準備をすることで実践できます。

3 今すぐ準備しましょう

『(上司に)来週ランチいきませんか?』を実践するには次の準備が必要です。

今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。週4回も実施しないと思いますが、準備の例を次に示します。

・ 『(上司に)来週ランチいきませんか?』と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに『(上司に)来週ランチいきませんか?』と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

『(上司に)来週ランチいきませんか?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 明後日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
『(上司に)来週ランチいきませんか?』実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。  

『(上司に)来週ランチいきませんか?』の紹介は以上でおひらきです。
上司からの好感度をあげ、上司との信頼関係をつくれることを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

『(上司に)来週ランチいきませんか?』の7秒しかけを気に入ってもらえたら、「日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!

それでは、また明日!

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