【火曜日のしかけ#18】「なんとなく1時間」撲滅
火曜日は仕事力大全の応用に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。
今回紹介する7秒しかけは「なんとなく1時間」撲滅です。
しかけ名きいて、どう感じましたか?
『なんとなく1時間やってしまうことだよね?なんだろう
もしかして、ミーティングの時間のこと?』
鋭いですね。
ピンポン!ピンポン!正解です!
社内やお客様とのミーティングって、なんとなく1時間で設定し実施することって意外に多いですよね。
今回のしかけは、なんとなく1時間でミーティング設定を撲滅させたいという強い想いで考え開発しました。
実践してもらうと
・ ミーティングの生産性が17%向上する
・ ミーティング前に段取りをする時間が確保でき、ミーティングの質が向上する
・ ミーティング後に振り返りの時間が確保でき、学びの抽出と改善案の作成ができる
なんと!一石三鳥の効果が得られます。
それでは、早速紹介していきます。
0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)
「7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。
① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~
② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~
【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」
③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。
20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。
特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。
1 「なんとなく1時間」撲滅とは
皆さん、ミーティングの時間ってどのくらいの時間で決めてますか?
『30分、1時間、1時間以上の3パターンで決めてます』
そうですよね、一般的な決め方だと思います。
最近は、オンラインミーティングが増えてるので、次のような感じで連続でアポイントが入ったりすることもあるかと思います。
9時~チームミーティング
10時~A社との新規開拓営業
11時~B社との新規開拓営業
『いやぁ、白潟さん、たしかにそうだね!この前は連続5アポでヘトヘトになっちゃいましたよ』
それは、お疲れ様でした。大変でしたね。
でも、そんな時ってミーティング前に段取りできませんし、5つ前のミーティングで何をやったとか思い出せないこともありますよね?
『はい、そうですね、忘れてることもありますね』
そんな時こそ、今回紹介したいしかけ「なんとなく1時間」撲滅を実践してもらいたいんです。
思い切って次のような意思決定をします
★60分ミーティング ⇒ 50分ミーティング(10分短縮)
★30分ミーティング ⇒ 25分ミーティング(5分短縮)
『えぇー!そんなことって可能なんですか?』
はい、可能だと思います。うちの会社では既に実践済みです。
『でも、お客様に50分でいいですかってお願いしたら断られそうです』
私に騙されたと思って、一度お願いしてみてください。少し違和感を感じるお客様はいるかもしれませんが、うちの会社では断れらたことはないです。
では、次回のミーティングは9時から9時50分でよろしいですか?
こんな感じできいてみてください。
そうすると、
・ すんなりいいですよ!になるか、
・ どうして今度から50分?
と聞かれるので、一度50分でやってみませんかとお願いしてみましょう。もちろん、終わらなかった場合は10時までやるのは前提です。
万が一、断れられてしまったらお客様に断れられた理由を聞いてみてください。
『白潟さん、もう一つ気になることがあるので聞いてもいいですか?』
もちろん、なんでしょうか?
『ミーティングの質の件です。60分を50分にして質は低下することはないのでしょうか?』
なるほど、いい質問ですね。
有名なパーキンソンの第一法則では「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」と述べています。
つまり、会議に多くの時間を割り当てれば、参加者はその時間全てを使う傾向があるということです。
時間に余裕があると関連性のない議題にまで話が飛んで、ダラダラと会議が続いてしまう可能性もあります。
時間を短縮することで参加者はより集中し効率的に議題を進めることが可能になります。
他に違和感や疑問はありますか?
『いや、白潟さん、ありません。ミーティングの時間を60分から50分に短縮することで、私だけでなくお客様もミーティングに集中し効率的に議題を進めるメリットを与えられることが深く理解できました』
ありがとうございます!
ぜひ、60分を50分へ、30分を25分へ短縮しミーティング実践してください。
もちろん、タイムチャージされてるようなビジネス(1時間3万円)や段取りを完璧にやっても60分必要な場合等は短縮しなくていいと思います。
ミーティングの生産性向上のメリットに加え、「なんとなく1時間」撲滅は次の2つのメリットもあります。
・ 段取り時間の確保による質の向上
・ 振り返り時間の確保による、学びの抽出と次回以降の改善案作成
振り返り時間を確保できるので7秒しかけ「ゴールデンタイムロック」を簡単に実行できてしまいます。
★前日に、翌日のミーティングの段取りが十分できなかった場合
・ ミーティングが終わった直後に5分間振り返りをし、上手くいかなかったミーティングの進め方のを改善案を考えたり、次回ミーティングでの議題を考えたりできます。
・ 残りの5分を活用し次のミーティングの段取りをします。例えば、簡単な調べもの、質問の表現を考えたりできます。
★前日に、翌日のミーティングの段取りが完璧にできた場合
・ ミーティングが終わった直後に10分間振り返りをし、上手くいかなかったミーティングの進め方のを改善案を考えたり、次回ミーティングでの議題を考えたりできます。
ここまでいかがでしたでしょうか?
気にいってもらえたら、ぜひ明日から「なんとなく1時間」撲滅実践しましょう!
2 アンカー(「なんとなく1時間」撲滅を思い出させるきっかけ)
「なんとなく1時間」撲滅きっかけがなくても実践できる方は、
今すぐ実践しましょう。
実践するのに不安がある方は、お客様、会議をきっかけにしましょう。
★ XX様からミーティングの依頼がきた!
⇒ 60分でなく50分/30分でなく25分で時間調整してみる
さて、どのお客様にしますか?
次の条件に合う「お客様」をきっかけにしてください。
・ 好きなお客様
・ 相性が良いお客様
・ 時間の意識が高いお客様
★ 社内のXX会議の予定が決まった!
⇒ 60分でなく50分/30分でなく25分で時間調整してみる
さて、どの会議にしますか?
・ 定例会議
・ 1on1
・ 進捗会議/商品会議
3 今すぐ準備しましょう
準備しなくても実践できる方は、今すぐ実践しましょう。
そうでない方は「なんとなく1時間」撲滅を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!
① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。
・ 「XXミーティングに「なんとなく1時間」撲滅と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)
・ 1枚のふせんに「なんとなく1時間」撲滅と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)
② ②のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る
4 いつ実践しますか?
「なんとなく1時間」撲滅いつ実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!
・ 今日
・ 明日
・ 明後日
・ 来週の月曜日
決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
「なんとなく1時間」撲滅実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。
「なんとなく1時間」撲滅の紹介は以上でおひらきです。
皆さんの振り返り力が更に向上し、成果がでることを心から願っております。
実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
「なんとなく1時間」撲滅の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
「日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!
それでは、また明日!