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【水曜日のしかけ#47】1秒コーチング『一推しは?』

水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

コーチングスキルを身につけたい方はたくさんいますが、マスターするのはそれなりに大変です。

そこで、今回は1秒コーチング!第13弾を紹介します。

突然ですが、上司と田中さんとの会話を読んでください。

田中:『マネジャー、最近チームの雰囲気悪くないですか?』
上司:『そっか、雰囲気悪いか! 田中さん、どうしてそう思うの?

田中:『はい、朝の挨拶の声もみんな元気ないですし、チーム内の会話も少なくなった気がするので雰囲気が良くないと感じました』

上司:『そっか、貴重な意見ありがとう、どうすれば雰囲気良くなるかな?

田中:『はい、アイデアはたくさんあります。みんなで元気に挨拶したり、チーム飲み会するとか、早くチーム目標を達成する、うーんあとなんだろうなぁ』

上司:『???????』

上司の皆さん、この後、田中さんになんと問いかけますか?

おススメは、1秒コーチング

一推しは?

です。

既に活用している方は、ぜひ継続してください。
ここまで読んでもらいありがとうございます。

まだ活用していない方は、ぜひ読み進めてください。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 1秒コーチング『一推しは?』とは

続けて、上司と田中さんの会話を読んでください。

田中:『はい、アイデアはたくさんあります。みんなで元気に挨拶したり、チーム飲み会するとか、早くチーム目標を達成する、うーんあとなんだろうなぁ』

上司:『田中さん、たくさんのアイデアありがとう。一推しは?

(田中さん沈思黙考、上司は沈黙)

田中:
『うーん、どれが一推しですかね?』
上司:『迷うよね、作業してるから、ゆっくり考えて

(田中さん、また沈思黙考)

田中:『やはり、朝の挨拶からですかね?』

上司:『朝の挨拶からか、私の責任だけどチーム目標の達成状況が悪いのでみんな朝から元気ないよね?』

田中:『はい、私もそう感じます』
上司:『了解! まずは、私から朝元気な声でひとりずつ挨拶していくね』

田中:『えー!マネジャーからですか?』
上司:『うん、まずは上司から率先垂範しないとみんな変わらないよね』

田中:『さすがマネジャー、チームの雰囲気変わりそうですね!』

上司:『いえいえ、田中さんの一推し提案のおかげだよ、いいアイデアありがとう』

田中:『マネジャーがアイデアを受け入れてくれ嬉しいです』

上司:『よし、明日の朝から『〇〇さん、おはよう!』と元気な声で挨拶していくね』

田中:『明日の朝、楽しみにしてます』

いかがでしょうか?

1秒コーチング『一推しは?』の活用で、田中さんは意見が整理でき上司に有益な提案ができました。

一推しは?』と問いかけることで、たくさんの意見を言いたくなる部下の衝動を抑え、冷静にさせる効果もあります。さらに、深く考えれば?と質問されるよりも有効かもです。


どれが一番効果があると思う?』の問いかけもありです。

だだ、チームの雰囲気が良くなる取り組みのように定量的に効果が測定できないテーマの場合は『一推しは?』の方がメンバーが答えやすいかもしれません。

気にいってもらえたら、ぜひ実践してください。

2 アンカー(『一推しは?』を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくても『一推しは?』実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。

きっかけがあった方が『一推しは?』を実践しやすい上司は「メンバー」をきっかけにしましょう。

次の条件に合うメンバーをきっかけにしてください。

・人間関係ができている
・コミュニケーション取りやすい

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。

そうでない上司は『一推しは?』を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。週4回も実践しないかもですが、準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに『一推しは?』と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに『一推しは?』と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

一推しは?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
一推しは?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

1秒コーチング『一推しは?』の紹介は以上でおひらきです。 皆さんのコーチング力アップを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

一推しは?の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!


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