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【水曜日のしかけ#18】名前をつけて呼ぶ

水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

上司はメンバーにどうやって声を掛けるのか、シンプルなことですが毎日のことなので極めて重要です。

そこで、今回の7秒しかけは「名前をつけて呼ぶ」を紹介します。

上司が、朝メンバーに会ったときに

『〇〇さん、おはよう!』

と名前をつけて挨拶するだけで、次の4つの効果があります。

① メンバーの耳に優しく響きます
② メンバーが嬉しくなります
③ メンバーは自分の存在意義を実感できます
④ メンバーが上司に好感を抱きます 


メンバーに声を掛ける時に常に名前をつけて呼んでいる上司は、その素晴らしい言動を継続してください。ここまで読んでもらいありがとうございます。

そうでない上司は、ぜひ一度読んでもらいたいです。


 0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「名前をつけて呼ぶ」とは

どうして上司の皆さんは朝メンバーに会ったときに『おはよう』と挨拶し、『○○さん、おはよう!』と名前をつけて挨拶しないのでしょうか?

『白潟さん、たしかにそうかもね。私の周りの上司も名前をつけて挨拶していない感じがします』

『おそらく、いつもそうしているから、この理由が一番多い気がします』

そうですよね、慣れって怖いです。

今回は7秒しかけ「名前をつけて呼ぶ」の効果を理解してもらい、たくさんの上司に『○○さん、おはよう!』を言ってもらえるようになってもらいたいです。

上司がメンバーに声を掛ける時に7秒しかけ「名前をつけて呼ぶ」を実践すると、心理学のネームコーリング効果が働きメンバーから好かれます

「ネームコーリング効果」とは名前で呼ばれると、その相手に対して好感を抱きやすいという心理効果です。

人が一番言われて嬉しい言葉は何でしょうか?

「ありがとう」
「愛してる」
「信頼してる」
「あなたのことを考えていたよ」

もちろん、どれも嬉しい言葉です。

でも、実は一番言われて嬉しい言葉は、

先ずは「自分の名前」らしいです。

やはり、一度会った人の名前を忘れずに覚えていてくれる人は好印象ですし、政治家は人の支持を集めるためにはまずは名前を覚えることから始めます。

また、自分の名前は耳にとって親しみやすく心地よいものとも言えます。そのため、その人の名前は「その人にとって、一番優しく耳に響く言葉」だそうです。

自分の名前を呼ばれると、メンバーの耳に一番優しく響き、メンバーが一番嬉しくなります。なので、自分の名前を呼んでくれ相手に好印象を覚え、好感を抱くのだと思います

上司がメンバーを承認するひとつに「存在承認」があります。メンバーが「そこにいること、そのもの」を認めることです。

朝一番に上司から『○○さん、おはよう!』と挨拶をされると、上司からの「存在承認」によりメンバーは朝から自分の存在意義を実感できます


ここで7秒しかけ「名前をつけて呼ぶ」を上司が実践する効果をまとめます。

① メンバーの耳に一番優しく響きます
② メンバーが一番嬉しくなります
③ メンバーは自分の存在意義を実感できます
④ メンバーが上司に好感を抱きます 

いかがでしょうか?
たくさんの効果があるので、ぜひ今日から「名前をつけて呼ぶ」を実践してください。

次のような会話のシーンで実践してはいかがでしょうか。

★ 挨拶
・ おはようございます! ⇒ 『○○さん、おはようございます!
・ お先に失礼します! ⇒ 『○○さん、お先に失礼します!
・ お帰り! ⇒ 『○○さん、お帰り!

★ 声をかける
・ ちょっといい ⇒ 『○○さん、ちょっといい
・ 最近どう ⇒ 『○○さん、最近どう
・ 順調 ⇒ 『○○さん、順調

★ 指示をだす
・ 仕事頼みたいんだけど ⇒ 『○○さん、仕事頼みたいんだけど
・ お願いしていい ⇒ 『○○さん、お願いしていい
・ 君に頼みたい ⇒ 『○○さんしかいない

★ 感謝する
・ ありがとう ⇒ 『○○さん、ありがとう
・ 助かったよ ⇒ 『○○さん、助かったよ』『○○さんのおかげだよ

★ ほめる/認める
・ 良くできた! ⇒ 『○○さん、良くできた!
・ すごいね! ⇒ 『○○さん、すごいね!

★ 叱る
・ ダメだよ ⇒ 『○○さん、ダメだよ
・ 気が緩んでるよ ⇒ 『○○さん、気が緩んでるよ
・ ミス珍しいね ⇒ 『○○さんらしくないね

効果のある7秒しかけですが、くれぐれもメンバーの名前を間違えないように活用してください。名前を間違えるとメンバ-のやる気なくなってしまいます!

2 アンカー(「名前をつけて呼ぶ」を思い出させるきっかけ)

名前をつけて呼ぶ」は事前に準備をし実践しましょう。

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても「名前をつけて呼ぶ」が実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。

そうでない上司は「名前をつけて呼ぶ」を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!

① 4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。週4回も実践する機会はないと思いますが、まずは4回実践しましょう。

・ 「名前をつけて呼ぶ」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 「名前をつけて呼ぶ」と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

名前をつけて呼ぶ」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今日から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
名前をつけて呼ぶ」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

7秒しかけ「名前をつけて呼ぶ」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんとメンバーの関係がより深くなることを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

名前をつけて呼ぶの7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!

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