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【金曜日のしかけ#34】経営会議で黙る社長

すみません!「日刊7秒しかけ」なのですが
毎週金曜日は「7秒しかけ」ではなく、フツーの会社の「すごいしかけ」を紹介します。

フツーの会社の「すごいしかけ」とは、GoogleやAmazon等の一流企業が実践しているしかけではなく、隣の優良な中小ベンチャー企業にしかけ研究家白潟がインタビューさせてもらい発見したしかけです。

この記事ではネームバリューや業界特性ではなくすごいしかけ社長の工夫をニュートラルに読んでもらいたいので会社名は最後に紹介します。

ただ、気になるかと思いますので、しかけの実践者の名前だけは先に公開したいと思います。

第34弾の「すごいしかけ」は榮澤社長の「経営会議で黙る社長」です。

『白潟さん、経営会議で黙る社長ってやばくないの?』
最後まで黙って意思決定しない社長はやばいと思います。

ただ、全員の幹部に意見を言ってもらうために黙っている社長は幹部育成上手の社長ですし、幹部の意見を踏まえ最後に意思決定すれば効果の高い経営会議をしている社長です。

当たり前のことですが、発言しない幹部は経営会議に参加させてはいけません。

実は、榮澤社長は経営会議の最後まで黙っているのです。

『えーー!最後まで黙っているって意思決定は誰がするの?』

3人の事業部長である経営幹部が意思決定します。

榮澤社長が最後まで黙っていても、経営幹部が社長の考える方向性に合った意思決定をし、自分たちで舵取りをしてくれるからです

そんな、ある意味社長がいなくても経営が回る”究極の経営チーム”をつくったのが榮澤社長なんです。

それには、優秀な経営幹部を集め育成し生かすだけの社長の人徳がなによりも必要です。

まさしく『おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る』との言葉を自らの墓碑銘に刻ませた鉄鋼王アンドリュー・カーネギーのような経営者にならなくてはなりません。

今回は榮澤社長が長い時間をかけて”経営会議で黙っていられる”までにしてきた、していることを紹介します。


1 このしかけのすごいところ

・待遇と仕事の任せ方

経営幹部クラスの人材にとっての待遇とは、何も給与や報酬だけではありません。

榮澤社長は経営会議で黙っていますが、それは「優秀な経営幹部にのびのびやってもらえる」環境を提供しているとも言えます。

優秀な幹部がもっと高給なオファーに引き抜かれていないのは、この環境を気に入ってくれていることが一因でしょう。

・社長との役割分担

"まかせる天才"榮澤社長は、自身の役割として「会社間のトラブル対応」を担っています。

社長が法務対応などの経験が豊富にあるため、経営幹部は「のびのびやって、困ったら社長を頼れる」環境にあるんです。

トラブル対応が好き、という方は聞いたことがありません。

「トラブル対応は任せて。普段はのびのびやりなさい」と言われればロイヤリティや積極性を持って仕事したくなるのが人間というものではないでしょうか。

・適切な人選と評価

当然ですが、経営幹部として必要な素養は個人技ではありません。
いくら技術力や営業力があっても人望がない経営幹部に会社は動かせません。

成果を出した人間には仕事に対してインセンティブなどの報酬を与えつつも、その中で人望のある人間を経営幹部として挑戦させてきました。

また、「この人はうちの会社に必ず必要だ」と思える人には、本人が辞めるかどうか相談に来たタイミングで役員就任の打診をしたりもしました。

人選だけでなく、機を逃さず思い切れる胆力も抜擢人事の秘訣です。

2 自社に導入する際の工夫・注意点

・100%黙っているわけではない

経営会議で基本的に黙っている榮澤社長ですが、以下の2点では発言することもあります。

①新規事業の大規模投資
②会社間のトラブル/法務対応

どちらも滅多に起こることではないので、結果的にほとんどの経営会議で黙っていることになります。

※「新卒採用」「全社ルール」「人事評価」などは一般的に社長の専決事項であることが多い項目ですが、MVVなどの経営の価値観が経営幹部に浸透しているためわざわざ口を出さずとも社長の違和感のあるような結論にはなりません。

・初めからうまくはいかない

当然ですが、組織づくりや人事に絶対の方法論はありません。
今日ご紹介した施策を全くその通りに実施しても上手くいかないこともあるでしょう。

実際に榮澤社長自身もすべてが一筋縄に行ったわけではありません。
試行錯誤しつつ、その時の経営チームに合わせて調整していくことが重要です。

・必要に応じ幹部の降格もする

経営チームはチームなのでそれぞれ適任と思われる人を選んでいっても、経営幹部同士がソリが合わない、認め合えないなど実際にチームとして動き出してから相性が噛み合わないこともあります。

そんな時は恐れずに降格人事をしなければ、結果優秀だったはずの人材が経営チームとして活躍できないどころか、退社リスクにもなってしまいます。

4 すごいしかけの会社はコチラ!

すごいしかけ「経営会議で黙る社長」を実践されている会社は、本社が東京都中央区にある「Inspire the value.」をビジョンに掲げている株式会社リゾームです!

桃李成蹊な榮澤社長が経営されておられる会社です。
現在、3つの事業を展開されています。

・Webサービス・アプリ開発
Webサービス開発、アプリ開発、クラウド構築などプロジェクトに応じて、少数精鋭のベストメンバーをアサイン。新規事業の企画・立ち上げからサービス・アプリ開発、DevOpsによる継続的な開発、内製化支援まで、開発パートナーとしてあらゆるフェーズを支援いたします。

・システム開発支援
大規模システムの開発ノウハウとモダンなバックエンド技術ををもとに、大規模システムからWebサービス・アプリまで、お客様のプロジェクトを最適なエンジニアチームで伴走支援いたします。

・エンジニア研修
システム開発×エンジニア教育で、自走できるエンジニアを育てるエンジニア研修サービス。ITスキルとビジネススキルを学ぶ新入社員研修をはじめ、貴社の採用タイミングに合わせてご参加いただける未経験エンジニア研修、お客様の採用・育成プランに合わせてご提案するオーダーメイド研修まで、必要なエンジニア研修を1年中いつでも。

榮澤社長のことをもっと知りたい方は、noteをやっていらっしゃいますのでそちらもご覧ください。

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

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それでは、また来週!


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