豚のレバーは加熱しろ
最終回が放送延期となっていましたが無事完結しました
冴えない大学生の俺は豚のレバーを生で食べたことで異世界の豚に転生した
人の心が読み取れる不思議な力を持ったイェスマという種族の少女ジェスと出会い、元の姿に戻る為ジェスと王都へ向かう旅に出る
まずタイトルが目を引く作品ですね
異世界ものは昨今大量生産されており毎シーズン何作品も放送されています
異世界ものあんまり得意じゃないんだよねー
と個人的に思っており最後まで観れた作品がとっても少ないです
この作品は異世界ものと知らずに見始めましたが美少女ジェスとオタク豚のやりとりがなんだか微笑ましくて雰囲気結構がすきだな〜と
ですがあちこちに散りばめられている不穏な空気が回を重ねるごとに充満していき胸糞悪い展開が続きます
イェスマの首には銀の首輪が付けられている
高濃度の魔力が込められており高値で売れる
しかし首を切らないと外すことができない
小間使いの仕事、女しかいない
8歳で売り飛ばされ16歳になると命懸けで王都を目指す
乗り物に乗せてはならない
イェスマを強姦することは死罪に値する
と旅の道中イェスマという身分について様々な情報を得る
やっとの思いで王都へ辿り着くことができ王からその一部始終を聞かされることになる
イェスマとは魔法使いであること
生身の体に似合わぬ魔力と過剰な自己中心性により暗黒時代を招いた
銀の首輪を付けることで魔力と自己中心性を封印
イェスマに理不尽を引き受けてもらうことで社会の安定を図った
命懸けで王都を目指すのは優秀なイェスマだけを生き残らせる為
王の知らぬところで魔力を持つ子が生まれることがないように首輪で管理する
という王の一問一答が行われこれまでのイェスマという身分の謎が明らかになった
私的には結構衝撃的でした
そして豚を人間に戻す為には豚を殺せばいい
豚の意識は元の世界で眠っている本来の身体へ戻ると告げる
王都へ辿り着き元の姿に戻る方法もわかり一件落着かと思いきや突然の2人の別れ
ジェスは王都を目指す前に黒のリスタという願いが叶う石でお願いをしていた
1人で王都を目指すには寂しくて不安で怖かった
「私と一緒に旅に出て助けてくれる方をお連れください」と
そうして豚と出会った
豚をこの世界に招いたのはジェスだったのだ
旅の道中豚は豚でありながらジェスを必死に守り王都へ辿り着く隠された謎を解き明かした
ジェスはそんな豚に感謝してもしきれないほどの恩と自分の身勝手な行動で豚を危険な目に合わせてしまった申し訳なさでいっぱいだった
首輪が外れたジェスはその想いも胸にしたまま行ってほしくないと豚にお願いをする
初めての本心だった
だが豚はそれはできないと告げる
ジェスには恵まれた幸せな未来が待っていてこれからは自分の力で生きていける
自分の力で幸せになってほしい
それが最後の願いだと
めちゃくちゃ感動した
泣いてしまった
大好きな人と離れることになっても自分の力で生きていけるよう背中を押せる人間
そんな言葉を最後にかけてあげられる人間はそういないと思った
そして豚は元の姿に戻り元の生活に戻る
異世界での冒険譚を小説にしてネットにアップ
すると直接会いたいと連絡がくる
そこで会った3人はなんとメステリア(異世界の国)からの帰還者だった
そしてまたメステリアへ戻ろう!と誓い合い豚の姿で最後登場するシーンで幕を閉じる
原作は小説全8巻
今回アニメ化されたのは1巻まで
続編がやるのではと今から期待しています
豚が普通の人間の姿だったら泣けたかなあ?
豚だから泣けたのかなあ?
フォルムが既に可愛いもんなあ
初めはただのメンズオタク向けの美少女アニメかと思ってたけど話の筋がしっかり通っていて作り込まれたストーリーだけど複雑すぎてない
だから感動するシーンではすーっと感情移入できた
そういうシンプルな描き方も大切だと思いました
11話と12話はこれまでの旅の総まとめみたいな感じで情報量多かったけど最後まで観てよかったと思える作品でした!