二つの世界に住んでいる
「金策」という言葉をゲームをやったことがある人は聞いたことがあると思う。
「金策」というのは「ゲーム内でお金を得る手段」または「お金を稼ぐ方法」という意味として使われている。
どんなゲームにもお金は存在する。いわゆるゲーム内通貨というものである。ゲーム内でアイテムを買うのにも、装備も買うのにも現実と同じようにお金がかかるのだ。
ゲームのジャンルにもよるが、ファンタジーゲームなら1番手取り早い金策はモンスターを倒したり、クエストを受けることである。
私がかつてやっていたオンラインゲームにはそれらの要素に加えて貿易システムがあった。
そのゲームは大陸が二つに分かれており、もう一方の大陸は敵チーム。
敵国の大陸は誰でも行くことができるが、敵同士の場合は犯罪者認定されるリスク無しでプレイヤーを倒すことができる。(同盟大陸内でプレイヤーキルを行うと罰せられる裁判システムも存在)
そして交易所は各地域の中立地域に設置されていていた。
当然、貿易品を遠くで売れば売るほど、高く売れるのである。
その販売額はモンスターを倒したりクエストで地道に稼ぐより遥かに高い金額を稼ぐことができるのだ。
もちろん、上記で挙げたリスクもある。
敵プレイヤーに殺されてしまうと貿易品を奪われてしまうし、もう一度同じ時間をかけて交易所に行かなければならない。
そういった理由もあり私は貿易をあまりしなかったが、貿易で稼ぐ人は様々な工夫をしている。
敵大陸に行っても敵と遭遇しない交路を独自に見つけたり、利益が出る地域(貿易所)の組み合わせを調べ、表にしたりしているのだ。
……こうしたこれらのことはもちろん凄いことだが、
ゲームだろうが現実だろうがこのようにとことん突き詰められる人が、結果を出すのだろうということを私はゲームを通じて学んだ。
彼らはもちろん私たちと同じようにゲームを楽しんでいると思うが、ただ楽しむだけではなく最大限楽しむために徹底的に考えているんだと思う。
私もどんなことにも一所懸命になれる人間になりたい。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
心桜鶉