マガジンのカバー画像

川柳のこと

20
川柳について書きます。
運営しているクリエイター

記事一覧

ぶらり句会と垂人

第14回 ぶらり句会報 「雑詠」「ふる」。『垂人』46号。  どちらも広瀬ちえみさんが編集…

竹井紫乙
1か月前
8
+3

文学フリマ(2024年 夏)から届いた自由

竹井紫乙
2か月前
9

🐒川柳光子猿🐵を読む

発行者の湊圭伍さんからの原稿提出条件は、サイズA5.モノクロで作成、というシンプルなものだ…

竹井紫乙
3か月前
9

海馬川柳句会 第3回(2024 年度)

今回の兼題は「カレー味のから揚げ記念日」。兼題を使うかどうかは自由。 ということで、難し…

竹井紫乙
3か月前
7

海馬編「川柳光子猿」

今日は文学フリマ香川の日で、湊圭伍さんがブースを出されている。 海馬編「川柳光子猿」に提…

竹井紫乙
4か月前
11

朝日新聞と川柳

朝日新聞ポッドキャストで暮田真名さんがインタビューを受けている。 やりとりの構成がきちん…

竹井紫乙
4か月前
7

第13回ぶらり句会

今回の題は「だん」「雑詠」。私の選句から   桐の箱に入ったものなど下さるな  浮千草  浦島太郎の玉手箱みたいなものなんだろう。この句の場合は  受け取り拒否をしているので中味は確認しないまま。潔い。 コンビニの床輝いていて 奈落   野沢省悟  最近、奈落のイメージが変わったように思う。  コンビニに 代表される世間の中途半端なあかるさ、中途半端に輝く床、  現代の奈落(地獄と言い換えてもよい)はこういうあかるさの中にある。  これまでひとが経験したことがないような時代が

ゆにアンソロ

芳賀博子さんから『ゆにアンソロ』をご恵送いただいた。 “ゆに”は川柳を中心にことばの魅力…

竹井紫乙
5か月前
9

湊さんの問いかけ

海馬川柳句会 第2回(2024 年度)投句は2句まで。兼題は「歯車」。   爪を塗りよい歯車…

竹井紫乙
6か月前
13

忘れたくない

雑誌『BRUTUS』特集「一行だけで。」 これまでの人生で生きる力をもらった川柳、希望を感じた…

竹井紫乙
6か月前
15

千春さんへ10の質問

句集『こころ』(港の人)の出版を記念して、千春さんに10の質問を投げかけてみました。この句集…

竹井紫乙
6か月前
18

「繁る思想」 竹井紫乙

ひみつポケットに窮屈な死体 全員で座っているだけの仕事 ハラスメント講習会のぼろ切れ ハー…

竹井紫乙
7か月前
5

『what's』vol.6を読む

広瀬ちえみさん編集・発行の文芸誌。 川柳・俳句・詩・エッセイ・句会報などなどで毎号ボリュ…

竹井紫乙
7か月前
10

第12回 ぶらり句会

広瀬ちえみさん主催のネット句会です。(参加者全員で共選) 今回の題は「かく」「雑詠」。私の選からほんの少しだけをご紹介。 破格値の羽や尻尾や嘴や  広瀬ちえみ わたしたちは鳥類と同じただの生き物ですが、この句に書かれた部位を 腕や唇に置き換えてみるとどうでしょう。手塚治虫が描いた漫画の世界は すでに現実となりました。生物の体の意味について鋭く突いた一句です。 「破格値」とは通常とても安いお値打ち価格の意味で認識していましたが、逆の場合もありかもしれないと考えさせられました。