3月9日
毎年この日にレミオロメンの「3月9日」を聴いている。
そういえば大学生のときに海外の大学の日本語学科で行われる教育実習に参加したことがあるが、それも3月のことだった。
実習で受け持った授業の一つに“日本の歌を学ぶ”という講座があって、私は「3月9日」を選んで学生たちに紹介した。
教育実習が思いのほか楽しく、教壇に立つことが性に合っていると感じて、私は教員の仕事を本気で目指すようになった。
あの3月から、15年が経った。
結果的に進んだのは日本語教育(日本語非母語話者に教える)ではなく、国語教育(日本語母語話者に教える)の道だったけれど。
あの頃の私が、教員を目指してくれたから、私は今もまだ教壇に立つことができている。
あまりにもつらくて、挫けそうになることも多々あるけれど、それでもしがみついて続けることができたのは、あの頃の私が決断したからだ。
毎年3月9日は、あの曲を聴く。
これまで思い出しもしなかったことを、今年は思い出せた。
そこになにか意味があるのなら、まだまだこの道で戦い続けなければと思う。
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