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【考察】フィットネスクラブでクラスターが発生した理由と対策

フィットネスクラブでクラスターが発生して、
我々トレーナーやフィットネスインストラクターは
大打撃を喰らいました。


いやもう、本当に先が見えなくて、
「仕事がない、どうやって生活しよう
でも健康を扱う自分がここで感染するわけには・・」と
4月は完全に自宅で過ごすしかありませんでした。


私は、完全に個人事業で
場所を借りてトレーニング指導をしているわけですが
フィットネスと契約されているインストラクターの方は
働く施設自体が休業なので活動場所がありませんでしたよね。


大手フィットネスクラブが保証しないという措置をとって
大きく取り上げられてから保証するということにした、
というニュースもありました。


いつまで休むのか、休んで果たしてお客さんが帰ってきてくれるのか。
それは個人であろうとフィットネスクラブ所属のインストラクターであろうと
同じように悩んだのではないかと思います。


クラスターとして最初に取り上げられたフィットネスクラブでは
600名もの会員さんが退会した、ということでしたよね。
個人なのでここまでたくさんの会員さんはいませんが
それでも他人事ではないので、本当にゾッとする事態です。


フィットネスクラブそのものが
なかなか売り上げが上がらない業界と聞いていますから、相当苦しいでしょう。
特にプールがあるところは管理経費がかなりかかるそうです。


私は、場所を借りて運営していますから、
自分の判断になるので再開することはできます。


けれど、再開したとしても判断を誤ると、先々の信頼に関わりますから、
どのタイミングであければいいのか・・と、とても悩みました。


あそこののパーソナルジム開けてて、ずるい・・・など、
本来必要ない部分にまで思考が至りました。


こういう状況下では本当にネガティブになってしまいますし
自分を客観視できてないと心がすさむので、
ネットに悪口を書いたりする人が増えるのも頷ける自分がいました。


5月後半に入ると、これ以上期間が開くことでお客さんの気持ちが離れるんじゃないか
など、本当にいろんな不安がよぎりました。
6月分の予約が入ったときには、かなりほっとしました・・・


やはり仕事をしていることで、社会に貢献できている自分!と
思えるので、仕事がないとどうにもモチベーションが上がらないというか
自粛している期間、自分という人間の価値をとても考えました。
かなりマインドがやられていることがわかりますね・・・笑


話が逸れたので戻します。


緊急事態が解除されてからも、
フィットネスクラブ・屋内スポーツ施設は
解除の対象になりませんでしたよね。


それに対して、必然的にマスクを外すし、
密になり得る飲食店の方が再会が早かった。


どうして、フィットネスクラブはここまで警戒されたのか。
というのが今日のテーマです。


「健康施設なのに、こんなに長期間再開されないなんて、
健康になろうにも取り組めないではないか」
という声もニュースにてコメンテーターが声を上げていました。


もっともだと思います。


けれど、今回考えるべきなのは
感染を広げないこと。
要するに、「かからないこと」「うつさないこと」ですよね。


この自粛の期間はそのためにありました。
感染が一気に広がることで医療崩壊を避けたかったんですね。


実は運動直後というのは、免疫力は低下します。


換気が十分でなかったり、クラスターが発生しやすい環境だったことはもちろんですが
運動直後に免疫が下がることを知らない方が多かったことも
理由の一つだったのではないかと思っています。
参考文献:J Sports Med Phys. (1990) 30, 316-328、Sports Training Med Rehabil. (1989) 1, 209-218

トレーニングによって一時的にではありますが、
免疫が下がり、感染しやすい状態になります。


普段運動している人の中には、こんなに頑張っている自分は
免疫が強いぞと、慢心してしまう方もいます。


もちろん、トレーニング後、手を洗うまで顔には触れないなど
徹底しておられる方もいらっしゃいますので一概には言えませんが。


それでもタオルをどこまで清潔なまま扱えるか
咳を手で受けた人が、自分の前にマシンを触っていないか、など
はかり知れない感染の危険が存在しています。


脂肪を落とすことを目的としたボディメイクをしている方などに
多いですが、よく風邪をひいています。
そこからも、鍛えているから大丈夫!・・ではないことがわかりますよね。


他人の汗や唾液などの分泌液に接触しやすい状況下であること、
汗をかくので顔(粘膜近く)にタオルが触れること。
この状況で自特定多数の人間が免疫力を下げる行為をしていること


だから、フィットネス施設こそ警戒すべきだと思います。
慎重になって当然だと思います。


それに、これまで運動してなかった人たちが
免疫力をあげようと、健康のために入会し運動を始めた場合
からだに運動が慣れていないと、余計に免疫が下がります。


普段運動していない人は、基礎体温も低いことが考えられますから
運動後は体温も下がるので、かなりリスクが高くなります。


この「不特定多数の人が同じ空間で免疫を下げることが危険」
という点に着目すれば
パーソナル施設は比較的安全だと思っています。


次亜塩素酸水やアルコールでの施設内消毒、
こまめな換気、手洗いうがいの徹底など
感染防止対策が十分で、三蜜を避けることを絶対条件だとすれば
かなりリスクは下げられるのではないかと思っています。


実際、6月から営業を再開するのですが
みなさん利用する立場として、施設内の換気や消毒の徹底、
トレーナーの危機管理能力など、観察しながら利用いただきたいと思います。


そうすると、きっとしっかり安全管理できているジムしか残らないでしょうし、
クラスターも発生せずに安心して運動ができると思います。


うちも、安全に健康を提供していると自信を持っていますが
自戒を込めて、改めて施設の管理を徹底して行います。

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咲く色*キャリア
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