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要約 『医師が教える子供の食事大全』 著者 櫻本三輪子

かわいいはずのわが子が憎くなり、そんな自分を責めて病気かもしれないと疑うお母さんもいます。ただこうした症状は、「栄養障害」によるものです。あなたが悪いわけではありません。 196ページより

●はじめに


最近、心療内科に小中高生の来院が増えています。
「朝起きれない」
「やる気が出ない」
「イライラする」
といったことが深刻化して、不登校などの問題になっているのです。ですが、血液検査をすると、来院者ほぼ全員が「栄養障害」であることが分かります。

本書は0歳から青年期までの子育てをする親に、栄養学の基礎と、家庭でできる栄養セラピーを教え、子どもの「からだの病気」や「こころの病気」の治し方を伝える本です。

1.ほとんどの不調は栄養不足が原因
2.現代病と栄養の関係
3.現代の栄養バランス
4.朝食を食べない子どもは、不登校予備軍に
5.症状別、子供の悩み改善法

●本文要約

1.ほとんどの不調は栄養不足が原因


著者が診療する心療内科と内科のクリニックにはさまざまな問題を抱える子どもたちが来ます。不登校、感情のコントロールができない、という問題を抱えた子どもから、既に他の医院で幻聴、幻覚、統合失調症と診断された子どもなどです。しかし、血液検査の結果、ほとんどの子どもは、貧血か低血糖状態、またはその両方が共通の結果であることが判明しています。つまり、精神疾患でなく「栄養不良」です。
さらに言うと、言葉の発達が遅い子、虚弱体質で風邪を引きやすい子、感情の起伏が激しい子、その他様々な問題を抱えるほとんどの子にも栄養不良が共通しています。つまり、栄養状態を改善する「栄養セラピー」を実践すれば、多くの不調は改善する可能性が高いのです。


2.現代病と栄養の関係


なぜ、栄養が心の問題にも関わってくるのかというと、それは腸内細菌が関係しています。現代は医療技術が進み、様々な難病の治療法が見つかる一方で、精神的な病や、肥満、アレルギーなどの神経系や免疫疾患は急増しており、それらは「二十一世紀病」と言われています。
そして二十一世紀病の原因となる神経系と免疫系のほとんどは腸、正確には腸内細菌が深くかかわっていることが分かっています。腸には千種類以上、約1000兆個の腸内細菌がいると言われており、その腸内細菌は摂取する栄養によって状態が大きく変わるのです。つまり、食べ物とその栄養が、心の調子を変えるということなのです。そして、現代の食生活は腸内細菌には良くない傾向にあるのです。

3.現代の栄養バランス

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