オムライスの驚異的なカスタマイズ性について

あらゆる料理の中で最もカスタマイズ性が高いのはオムライスだと思う。

卵とライスとソースの組み合わせは無限大だ。まさに驚異的。

僕はオムライスが好きだから、ひいき目に見ているのもある。どのくらい好きかというと、DNAを観察すれば「オムライスが好き」と書かれているのではないかと思うくらい好きだ。きっと、グアニンとシトシンの水素結合の間にはオムライスが浮かんでいる。

時を戻そう。オムライスの魅力は何と言ってもカスタマイズ性だと思う。ロックマンエグゼのソウルユニゾンみたいなカスタマイズ性だ。ゾイドのライガーゼロも状況に応じて、イェーガ・シュナイダー ・パンツァーとカスタマイズできるのが好きだった。分からない人はWikipediaで調べて見てください。

オムライスのオム(卵)の部分は、ノーマルタイプふわとろタイプナイフで切ってパカっと開くタイプと多岐にわたる。ナイフで切ってパカっと開くタイプはパフォーマンス重視のオムだなと思う。さらにはドレスド・オムライスという上級者向けのやつだってある。これはSNS映え重視のオムだ。作るのめっちゃむずい。

ライスの部分だって負けていない。定番のケチャップライスはもちろんのこと、バターライスもあるし、スパイスの効いたチキンライスやガーリックライスだっていい。ピラフの上に卵を載せたっていいかもしれない。ツナで和風オムライスというのも粋な計らいだ。ご飯にかに玉をのせて、卵にあんをかけるのだっていい。節子、それオムライスやない。天津飯や。

ソースの部分は、王道のケチャップ準レギュラーのデミグラスソース、あるいはカレーも良いかもしれない。テリヤキソースホワイトソース、和風なのもいい。個人的には酸味の効いたオーロラソースが推しソースだ。ソースの種類はなんぼあってもいいですからね。

オムライスのカスタマイズ性について分かりやすくポケモンで例えると、オムライスはイーブイみたいなものだ。

ブースターにシャワーズ、サンダース、エーフィにブラッキー、リーフィア、グレイシアとニンフィアと、イーブイの進化先は多岐にわたる。炎タイプにしてもいいし、エスパータイプに進化させてもいい。

オムライスもノーマルタイプ・ケチャップライス・ケチャップという王道で行ってもいいし、ソースをデミグラスソースにしたっていい。ライスをバターライスにしてもいい。なんなら、白い卵を使いホワイトソースをかけたドレスド・オムライスといった変化球でもいい。可能性は無限だ。

オムとライスとソースが紡ぎ出すオムライスの可能性は天文的な数字になる。いや、天文学的はどう考えても言い過ぎだ。過言、過言。宇宙にある星の数の方が絶対多い。

かくいう僕は、オムライスのカスタマイズ性に魅せられてオムライスを作り続けてきた。ちなみにヘッダーの画像は僕が作ったオムライスではない。美味しそうなオムライスの画像を拾ってきて、あたかも自分が作ったかのように見せているだけだ。まあ、これくらいは簡単に作れる(写真はイメージです。実物と異なる場合があります。)

写真に関しては偽造部分があったが、オムライスを作る腕は本物だと思う(当社比)。作るのが難しいとされるドレスド・オムライスだって、YouTubeで作りかたを何回も確認して、毎晩作成することによって作れるようになった。モンドセレクション最高金賞だって受賞できると思う。

このように毎日オムライスの可能性を引き出す生活を送っていた。オムやライス、ソースの構成要素を変えて毎晩オムライスを作っていた。月曜日はケチャップ、火曜日はデミグラスソース、水曜日はドレスド・オムライス、木曜日はバターライスとホワイトソース、金曜日は推しソースのオーロラソースといった具合に。どう考えても気が狂ってる。

このような生活を送り続けた結果、オムライスの作成スキルは上がり、YouTubeのおすすめ動画欄はオムライスの作り方動画で埋め尽くされ、健康診断ではコレステロール値が跳ね上がった。

コレステロール値の上昇は絶対オムライスを食べ過ぎたせいだ。非常にショック。

このとりとめもない文章から教訓めいたことを引き出すとすれば、極度な偏食は体に良くないといったところだろう。やれやれ。

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