400人企業で、一人労務が労務システム&業務フローを見直した話
初めまして、株式会社オプティム 人事部の新井と申します。
労務 Advent Calendar 2022 の13日目として、僭越ながら一人労務だった時に労務システム&業務フローを見直した経験をご紹介できればと思います。
※ちなみに今、弊社労務は2名体制で、3人目の労務をお迎えしたい‥!と思っているところです。今の体制は「「400人企業って労務管理どうしているの?」労務の体制と業務のご紹介」をご覧ください。
前提情報
弊社は人事部に労務部門があります。大まかな担当領域は以下の通りです。
直雇用者の労務全般
勤怠、給与、賞与、社保雇保、有給/契約管理、年末調整など
各種資料の作成提出
36協定、ロクイチ報告、障がい者雇用の納付金/助成金など
法改正に伴う規程対応
安全衛生/ヘルスケア
健康診断、ストレスチェック、衛生委員会、産業医面談、体調不良者のサポートなど
子会社および出向管理
なお、人事考課や福利厚生の設計運用は、別部門が担当しています。(いつか巻き取りたい…!)
なぜシステム&業務フローを見直したのか?
「業務量が多かった」「一人労務で属人化していた」「社労士や他部署とのハブになるシステムが無く、付随業務にも工数が割かれていた」ためです。
業務が多いだけであれば、対処療法的に「増員」「外注ボリュームを増やす」で解決も可能ですが、業務が属人化していたことで、増員しても慣れていただくまでに時間がかかるうえに、上司との進捗共有も一発でできない…など効率の悪い状態でした。そのため、一人労務のうちに…と『労務システム&業務フローの見直し』に踏み切りました。
ただしいきなり全領域を見直すのは難しいので、まずは業務量が多い「1. 直雇用者の労務全般」からスタートしました。
見直しの方針
とにかく『自動化や効率化による工数削減』と『増員を意識した業務の標準化/透明化』を方針としました。(中長期的には『人事企画もできる労務チームを作る』を目標としていますが、それはまた別の機会に…)
結果
現在の利用システムなど
割とよく見る構成に落ち着きました。なお、継続して社労士に外注している領域もあります。
人事情報管理:SmartHR
勤怠:TeamSpirit
給与/賞与:MFクラウド給与
年末調整:SmartHR+MFクラウド年末調整+社労士
社保雇保:SmartHR(一部社労士)
給付:社労士
業務フロー
例として、入社フローのBefore/Afterをお見せします。
赤文字が「手動で情報連携している部分」です。このフローにはPCのお渡し等も含まれますので、一部自動化できない(赤文字が残る)工程も含まれます。
Before👇
After👇
自動化はSmartHRをハブにしながら進めました。入社フローでいうと、例えば「PC発注に伴う情報回収の自動化」「アカウント発行における人事情報の連携自動化」などです。
「1. 直雇用者の労務全般」でみると、ほかにも
・試用期間満了に伴う、本登用の確認を自動化
・有給取得義務のリマインダーを自動化
・残業が45時間/月 超えそうな人に、月半ばで自動アラートを配信
などを行いました。
各進捗や完了確認は目視で行っているものの、手作業はだいぶ減ったように思います。
また、並行してルールをシンプルにしたり、マニュアルを整備したり…などを行ったので、今は私が急に倒れても回せるくらいにはなったと思います。
費用対効果
システム導入/自動化によって浮いた工数で一部業務を内製化したこともあり、年間の労務費用(外注費+システム利用料+人件費)は初年度で10%強削減しました。
また、(一部内製化したこともあり)最終的な工数削減率は3%程度でしたが、細かいタスクが自動化され、私の心理的負荷もかなり下がりました👏👏👏
最後に
色々改善したよ!という話を書かせていただきましたが、ここまで見直しが進んだのは、企業文化や環境のおかげだと思っています。
(一人労務と言いつつ)人事部が担当を超えてカバーしあう文化で、労務を兼務してくれたメンバーがいた
効率化に積極的な(変化を楽しんでくれる)上司、経営陣だった
バックオフィスが新しい取り組みに協力的で、部署横断の相談がしやすかった
ご協力いただいた皆様には、改めてお礼をお伝えできればと思います🙇
もう少し改善したいことはあるものの、ようやく人を受け入れられる体制になってきました!…ということで、日々変化を楽しみながら、一緒に挑戦してくれる労務担当を募集します!(合わせて採用担当も募集してます🙆)
https://recruit.jobcan.jp/optim/show/b001/79792
過去チャレンジしてきたこと、今後やりたいこと、労務の体制、失敗談…などなど、お話できることを楽しみにしております 😊
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