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6/22〜30 夏至のお菓子『水無月 -みなづき- 』

提供: 6/22〜30
菓銘: #水無月 -みなづき-
吉野羹(吉野本葛・寒天使用) | 丹波大納言の蜜漬け
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今年も一年の折り返し。日がもっとも長い夏至を過ぎ、夏越しの祓を迎えます。古くより陰暦六月水無月には半年の穢れを払い、無病息災や厄除け、家内安全を願う禊ぎとして茅の輪をくぐる風習がありますが、京都では三十日にういろうに小豆を乗せたお菓子を食べる習わしがあります。
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三角の形はかつて宮中で氷の節会、あるいは江戸時代の氷室の節句として暑気払いとして食された、氷室から切り出された氷を模しており、小豆の赤は邪を祓う生命の色と言われています。
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ういろうにするのは小麦の収穫を祝う意味もあるとか。お店によって特徴があり好みを探して食べ比べするのもこの時期の楽しみのひとつですが、中にはういろうではなく上等な本葛のみでおつくりになるお店も。そちらも口福の二文字が浮かぶ味わいです。
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今年の水無月はいずれでもなく、練った本葛と寒天を合わせた吉野羹でおつくりしました。寒天はお通じと一緒に赤小豆はお小水とともにからだにこもった熱を出してくれるもの。本葛はお肌の熱を冷ましからだに潤いを与えて口の渇きを和らげるもの。空梅雨で早くも降り注ぐ太陽の熱をひとときゆるりとしのいでいただければ幸いです。
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◎季節の俳句 (今月は3句ご紹介します)

『身の透けて改まりたる茅の輪かな』
陰暦六月晦日に行われる夏越し祓は、茅の輪をくぐり半年のけがれを祓う。くぐる瞬間、誰しも少し緊張し、けがれを落として透明な心身となっていく。
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『ぶかぶかのシャツに泳いで夏の月』
夏は日暮れが遅く、夜も窓や戸を開け放っておいたり、涼んだり、月光のもとで過ごす時間が多い。生地の間を抜ける風の感触に遊びながら、冷たい飲み物と一緒に月と差し向かいで過ごす時間も楽しい。
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『植物のごとく水飲む夏の朝』
明けやすい夏の朝の大気を吸って、一杯の水を飲む。青い地球の水の青を体に入れるように。朝、水遣りされた植物が再び命を吹き返し、暑い一日に向かう一杯の水が体も心も潤す。
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作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気  #夏至 #夏越しの祓
#俳句  #志田円 #自鳴鐘 #茅の輪 #夏の月 #夏の朝

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