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siomemo743「茨木のり子詩集 見えない配達夫」

茨木のり子さんの第二詩集(1958年出版、2001年童話屋より新装刊)。ほとんどの作品が30代にかかれたものといいます。最近、読んだ外山滋比古さんの本『俳句的』に、いま僕が知りたいと思っていることが書かれていて驚きました。外山さんいわく、「仕事にはもっとも適した年齢というものがある。叙事詩は二十代の半ばに最高の作品が生まれる。小説では三十代の終わりから四十代にかけてが最高潮で、多くの傑作がこの年齢によって書かれている。様式やジャンルによって成熟に達する年齢が違うのもおもしろい。それと同時に、すべての芸術活動のうちで、詩がもっとも早く完成に到達することも注目される。(『俳句的』「枯れ」より)。ちなみに短歌、俳句は円熟型と書かれているのも興味深いところです。


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