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130冊以上の積読を読みつくすまで~9・10月に読んだ本~

たった二ヶ月でこんなにも季節は変わるのかと、noteを書き始めて気づきました。
寒いです。毛布にくるまりながら、仕事したい。

9月・10月は比較的スラーっと読めるものを選びました。
初めてのジャンル、ノンフィクションにも挑戦!
一気読みしてしまう作品で、読書の秋を過ごしました。


9-1 本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む(かまど・みくのしん)

後輩がインスタグラムのストーリーで紹介しているのを見て、買っちゃいました。だって、おもしろそうだったから。

タイトルの通り、本を今まで読んだことない32歳男性が初めて読書するところを記録した作品。
おもしろそう!で読み始めたのに、気づいた頃には自身の読書スタイルを見つめ直すことに。

人が本を読んでいるところを読む、という摩訶不思議な体験ができるのはもちろんおススメなんですが、それ以上におススメなのが前述した、読書未体験の主人公みくのしんさんの読書スタイル。

ひとつひとつの言葉に寄り添って、深いところまで文章を、読書を楽しむその姿がおもしろいのに、感動できる。

最初はおもしろがりながら読んでいるのに、気づいたときにはみくのしんさんの読書スタイルに引き込まれている。こんな風に読書を楽しめるなんて、羨ましい……! そしてやっぱり読書は楽しい! そんなことを教えてくれます。

9-2 ある行旅死亡人の物語(武田惇志・伊藤亜衣)

2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死ーーー
現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑……。記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、警察も探偵も解明できなかった身元調査に乗り出す。(中略)「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。

ある行旅死亡人の物語

これだけでおもしろそうじゃない????
手に取るしかないじゃん。

初めて読むノンフィクション作品です。感想ですが、

最高でした。


おもしろ……ノンフィクションおもしろ……!
これがまさに「現実は小説より奇なり」……。

少しずつ謎が解けていく、点と点が繋がっていく。
一気読み不可避でした。遠出するときのお供に持っていったのですが、先が気になって仕方なかった。結局、本を読むためにカフェ行ってた。遠出したのに。

新聞記者という職業のスキルも垣間見れて、やはりどの分野においてもプロフェッショナルな方々は尊敬する。

10-1 とらすの子(芦花公園)

ホラー小説にあまり手を出してきたことがなかったので、わくわくしながら読み始めました。

「とらすの会」の中心人物、マレ様に嫌いなやつの名前を言えば、見るも無残な形で命を奪ってくれる。いったいマレ様は何者なのか。
救いを求める人々のさまざまな事情に、見て見ぬフリをしてしまっているそれを目の前に突き付けられる。

一度読み出したら止まらない。全然止まらなかった。一気読みを大人になってから初めてやった。

3人の視点で物語が進んでいくんですが、伏線に次ぐ伏線で最後に回収された時、私は思わず手で口をおさえました。

ただ、精神的に安定しているときに読むことをおすすめします。そこはホラー小説なので。


やっぱり小説も、おもしろい。

上半期はエッセイを読むことが多かったのですが、ここ最近は小説を手に取ることが増えました。
エッセイもおもしろいのですが、心を動かされる回数が多くて、そのたびにメモをするようにしているため、どうしても読むのに時間がかかる。あと外出時に読むことが多いから、ふせんやらペンやらを準備するのも外だと少しわずらわしい。

小説ももちろん心動かされるけれど、大きく揺さぶられるシーンまでの助走をするすると読むのが、今の私にちょうどいい。

エッセイは、部屋であったかい紅茶とかお気に入りの文房具たちを傍らに、世界にのめり込む。
なんて住み分けが私の読書スタイルになりつつあります。


これからますます寒くなる季節です。
お気に入りの毛布を抱えて仕事をしたいところですが、そうもいかない社会人なので、着込んで着込んでこの季節を乗り越えていきます。

皆さまも体調崩されませんよう、お過ごしください。

 次回はこの連載(?)の1周年ですわ。特別なことは考えていませんが、フォローして待っていただけたらと思います。スキもよろしくお願いします!

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