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130冊以上の積読を読みつくすまで〜5・6月に読んだ本〜

 前回予想していたとおり、暑い季節の投稿となりました。毎日毎日暑すぎる。タンクトップ、短パンで日焼けのなんのそので日中歩いているお爺さん方の気持ちがわかります。
 鎌倉への旅行もあって移動時間が多く、読書時間は取れたほうかなと思いきや、6月後半は全く読めず……。
 結果、いつもと変わらない読書量でフィニッシュしました。さてさて、振り返りますかね。


5-1 『恋愛の哲学』(戸谷洋志)

私たちは、ほとんど場合、恋愛が何であるかを体系的に学んでいない。(中略)そうであるにもかかわらず、私たちは、なんとなく他者と恋愛をすることができる。法律で決まっているわけではないのに、なんとなく、恋愛にはルールがあることを理解している。

『恋愛の哲学』戸谷洋志

冒頭のこの文章で心奪われました。なんとなくで恋愛を知った気になっているだけだと言われて気づいて、恋愛の本質を知りてぇとなって買いました。
7人の哲学者を例に「恋愛とはなにか」の手がかりを知れる本です。
答えは載ってません。これ大事。
今まで何人もの哲学者が考えて、ほんっとにさまざまな答えを出しているわけです。あっちがああ言えば、こっちがこう言うみたいな。
そりゃこんだけ昔から偉大な人たちが考えて、答えが出ていないのだから恋愛観は十人十色、いろんな形があるのは当たり前だよな〜。
個人的にはキルケゴールの哲学に基づく「永遠の愛とは何か?」と、レヴィナスの哲学に基づく「なぜ恋人と分かり合えないのか?」がお気に入りでした。
どちらもロマンチストな恋愛観でときめいたので。(単純な理由)
どこか現実的な恋愛観よりも、「相手を愛することってこんなにも素晴らしいし、大切なことだよ!」みたいな難しいことは考えてない恋愛観が好みです。
フェミニズムについても章によっては取り上げられていて、女性の恋愛に対する受け身に関する見解にはとても共感してしまった。私も女……。
最後に総括もしてくれるので、簡単に振り返れて有難い構成でした。

5-2『いい人すぎるよ図鑑』(明円卓、佐々木日菜、真子千絵美)

SNSで話題になってたイベントの本です。
日常の小さないい事を紹介しているんですが、めちゃくちゃ共感できる。
『カラオケで人が歌っている時に携帯を見ない人』とか、いい人じゃん!!この人が悪いわけないじゃん!!という共感が醍醐味です。
自分がやっていることも見つけると、自己肯定感上がります。私、いい人。

5-3『おしごとそうだんセンター』(ヨシタケシンスケ)

働くってなんですか?
そう聞かれた時、なんて答えるべきなんだろうとみんな考えたことないですか?
働くって? 自分にあった仕事って? やりたいことを仕事にしたいならどうしたらいいの?
絵本だからといって侮るべからず。今立派に社会人している大人たちにとって救われる内容だと思います。少なくとも私は心が軽くなりました。
ふとした時に読み返したくなるすてきな絵本です。

5-4『生きのびるための事務』(坂口恭平)

自分のやりたいことで生きていくために必要なこととは?
この本では夢を現実にする方法として『事務』を取り上げています。
お金の管理・スケジュール管理。これらが根幹となっていると考え、その方法を教えてくれる本です。
事務、すげぇ。お金の管理とスケジュール管理が少し上手になったような気がします。
漫画になっているのでさくさく読めるのもオススメポイント。
私もやりたいことで生きていきたーい!

6-1『グリフィスの傷』(千早茜)

『傷』をテーマにした10作品がまとめられた短編小説。ジャケ買いした。
特に覚えているのは『この世のすべての』という作品。分かり合うということは、必ずしも同胞になるわけではないという価値観を突き付けられた作品です。もう、最後、バスの中で「うわぁぁぁぁ……」と喉の奥から捻り出したような声が出ました。ハッピーエンドしか考えられない己の思考回路に辟易とした瞬間でした。
『指の記憶』という作品では、最後の一文で涙腺崩壊しました。

6-2『20代で得た知見』(F)

ずうっと読みたかったのです。もう20代も後半に差し掛かってきておりまして……。20代で読むんだ!という思いで6月滑り込みで読み終わりました。
著者のFさんの文体って、とてもオシャレなんですよね。

ところで誰にだってひとつは、誰にも語るまいと決めた、華奢で贅沢な秘密があるものです。

20代で得た知見

誰でも知っているような単語で繰り出される文章は、配列と組み合わせがオシャレでいちいち私の好みにぶっ刺さる。
さて、内容は恋愛から夢、将来、人生の歩み方などさまざまです。
こればっかしは読んでほしい……。
少なくとも私は、芯のある女になりたいと思いました。(単純)
本って自分の価値観を他人の価値観とガチンコ勝負させて、砕け散った部分以外を再構築させる工程だと思っていて、そういう意味では大変有意義な読書時間をもたらしてくれた本でございました。

お疲れ様でした。

良き本たちに出会えて今回も幸せでした。創作大賞は間に合わず……参加できなかったのですが、小説を書くという行為は楽しいものだったので、今後も続けていきたいと思います。
そのためにも語彙力だったり、自己啓発系のものが増えそうな感じですね。でも英語も勉強したいし、小説も読みたいし、と妄想は膨らむばかりです。
夏、めっちゃくちゃ短い夏季休暇があるので合間で本をたくさん読みますね。
『百年の孤独』もちゃっかり購入しました。早く読みたい……。

また次回もお付き合いいただけると幸いです。
今度は残暑見舞いとともにお会いしましょうね。
御身体にお気をつけください。

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