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沢城壮太は、震えていた。足もとからガタガタと震え、全身に悪寒が走る。風邪の時とは違う。…
「じゃぁさぁ、もう他にウソはない?言ってないこととか。全部、今なら考慮するから」 「いや…
SIDE-B 前略、笹岡倉穣一から殺人鬼へ 窓越し、またあの夫婦が騒いでいる。相変わらず朝…
SIDE-A 拝啓、依田慎太郎と麻衣子から、殺人鬼へ 朝、玄関先に犬が死んでいた。死んでい…
どうにもこうにもおっかねぇ。小学校の通学路にまた、ひび割れができていやがる。 独り言…
不治の病って、ふじの病なのか、ふちの病なのか。どっちかなんて、まぁ今考えても仕方ない。…
先に入ってて、と言われて居酒屋に一人で入るのはなんだか嫌な気分だ。もう三十三にもなるんだから、いい歳した大人なんだけど、なんだか不安になる。 もし、来なかったら、一人でチョット食べて少し飲んで、連れ来ないんでって、店員さんにも言って、帰る。あぁ、考えただけでもめんどくさい。早く来いよ、優子。 優子とよく待ち合わせする居酒屋だが、一人で来たことはない。ざっとテーブルが十ほど、あとはカウンターに椅子が五つ。焼き鳥のイイにおいがする。とりあえず、ネギマとモモをタレで、あと