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死にがいを求めて生きているの/朝井リョウ
螺旋プロジェクト、二冊目。
平成ど真ん中を生きてきた自分だからこそ、まるで自分のことを言われているようですごく苦しかった。共感というよりは言い当てられた恥ずかしさがあった。
何者かになりたくてもがいている自分は、一体何のために生きているのかわからない、でもやりたいことをずっと見つけようと必死にもがいてる少年。
この本でも特に答えを出していない、むしろ答えはないという作者の意図があったように思う。
昔からやりたいことがある人とか、やりたいことはないけれど日々自分のペースで楽しんでる人とかか、羨ましいを通り越してすごいなって私も思ってる。
私は本作品でいうと一番堀北雄介に近い部分があると自覚できるけど、かといって争いは好まない人なので。。笑
とにかくどのキャラクターにも平成を生きる人間の肌触りがあって、怖いくらい既視感がありました。
朝井リョウ先生の作品を初めて読んだけど、読みやすさもありつつ、何かを訴えているような文章が、病的な感じがして私は好きです。
(2023年9月27日 読了)