クジラアタマの王様 / 伊坂幸太郎
読書記録、始めてみます。
というのも、今日たまたまコメダにいて、たまたま本を読み終わって、たまたまnoteを書く時間があったから。でも続けたいな、だからサクッと書いてみる。ネタバレしない程度にネタバレします。笑
しがないサラリーマンである主人公と、そこに必然なのか偶然なのか絡み合ってくる2人の人物を中心に展開される物語。
この本の最大の特徴は、合間に台詞がないコミックパートが挟まっていること。特に説明がない意味深なコミックに、読者の解釈が迫られている感じ。。
私は初め、これを読み解こうと何度も眺めていましたが、物語を読み進める上で徐々にその絵に意味がもたらされていき、もう一度見返して「そういうことね〜」と理解が深まった感じでした。
で、本文とコミックパートを踏まえて、
現実世界と夢世界を行き来していく。
主人公たちは、そこに因果関係が生まれていると気づき・・・。
私が一番驚いたこと。
この物語、4部構成になっていて、最終的にパンデミックが大きな主題となってきます。
私は読み進める上で(コロナを題材にしたのかなあ。。)と思っていたのですが、実はこの作品が出版されたのは2019年7月!
つまりコロナが流行る前なのです。いやあ、、こればかりは驚きました。パンデミックが起きた時の人々の心情や行為をより身近に感じた現代の私たちだからこそ、その情景が自分ごとのように感じられ、心に刺さりました。
(実際は2009年の新型インフルエンザを題材にしたらしいです)
(個人的に新型インフルエンザの時はそこまでパニックになった記憶がないからあまり自分ごとに感じなかった)
伊坂幸太郎さんの作品は、いつも解釈の余地が求められるような、物語の結論を出さないようなものが多いですが、今回はそれがより濃く、全ての出来事において当てはまっていた印象です。
素敵な作品をありがとうございました!
ここからは余談。
本を読むことは、この面倒くさがりな私がここ数年で身につけた数少ない習慣。まあとは言っても、学術書とか小難しい本はまだまだ脳が慣れていないので、小説ばっかですが。笑
この記事ではあまり触れていなかったですが、"自分が魅かれるジャンルの本を探す"って、読書初心者にとっては大切かなと思います。
私の場合はそれが小説で、かつミステリーサスペンス系のものが好きだなーと知り、というよりも伊坂幸太郎さんの作品が私にぴったりハマり、今に至ります。
私、ハマったものはとことんタイプなので、もう伊坂さん作品ばっか読んでしまうのですが、、流石にあれなのでもっと他の作家さんやジャンルの作品も読むようにします。頑張ります。笑
そういえば
世の人々って、どういう読書感想文に魅かれるのだろう?
特にこのnoteというプラットフォームにおいてはどうなんだろうか?
散見する限り、自分の読書記録として使っている人が半数以上かなーと思いつつ、自分もそのつもりではあるものの、せっかく書くなら読んでくれる人のためになる文章書きたいなー、なんて。
いや、何を出過ぎた真似を。文学評論は専門家に任せな!笑
楽しくかけたらそれで良い!
どっちやねん!
(2022年12月10日 読了)