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BAM鎌倉で英国アンティークの世界を堪能した休日。

英国アンティークのミュージアムが鎌倉にオープンする…というニュースを目にした時は「いったい鎌倉のどこに?!」と驚いたのを覚えています。しかも、建築は隈研吾さん。

ミュージアムとイギリス好きとしては行かねば…行きたい!と機会をうかがっていたところ、11月に念願叶い、足を運ぶことができました。

鎌倉彫からインスパイアされた外観が目印

鶴岡八幡宮からほど近い場所にあるBAM鎌倉。BAMは"BRITISH ANTIQUE MUSEUM"の頭文字です。隈研吾さんが手がけた建築も見どころのひとつ。古都鎌倉の参道にふさわしい建物として、鎌倉彫からインスピレーションを得たファーサード(外観)をデザインされたそうです。

建物の外には、ロンドンタクシーと真っ赤なテレフォンボックスがありました。なつかしい〜!

テレフォンボックスの中にはパディントンが…!

ちなみに、1Fのミュージアムショップはチケットなしでも入場できます。コンパクトなスペースながらも、いろいろなグッズが置いてあり楽しめますよ。

ドキドキしながら入場…

まず1Fで動画を見てから、階段をのぼって2Fの展示室へ向かいます。廊下はなんと、1F〜4Fまでアンティーク絵画で埋め尽くされていました。著名な画家によるものではないものの、ターナーやジョン・コンスタブルの影響を受けた同じ時代の画家による風景画とのことでした。

The Georgian Room(2F)

2Fはジョージアン時代の展示室。

馬のブックエンドも趣があってカッコいい

ティーポットやビスケットウォーマーをはじめとした、華やかなシルバーで部屋中が彩られているのが印象に残りました。WEBサイトの解説によれば、これらのシルバーはジョージアン時代、ビクトリア時代、そしてエドワーディアン時代に続くものとのこと。

ブラック&ゴールドのハープも展示されていました

このほかに、「ジェントルマンズアイテム」コーナーもありました。

Sherlock Holmes’s Room(3F)

3Fはガラリと雰囲気が変わって、シャーロック・ホームズの世界が広がっていました〜!ロンドンの街角をそのまま持ってきたかのような、ヴィクトリア時代のドアとBAKER STREETの看板と一緒に写真をパシャリ。

なんと、初版本も展示されていました。昔の本の装丁って素敵ですよね…!わたしはミステリーは苦手なので読めませんが、シャーロック・ホームズ好きの方にはたまらない展示かと思います。

そして、フロアの右側へ進んでいくと部屋の再現が。

ホームズさん、いらっしゃいました…!
(蝋人形がリアルでちょっとこわい…)

デスクには100年前のオイルランプが

個人的には、アンティークの顕微鏡や理化学機器が再現されているデスクに魅入ってしまいました。

ロンドン留学中もSCIENCE MUSEUMで昔の道具を観察するのが好きだったんですよね〜。本当に美しくて。そんなことをなつかしく思い出しながら、ゆったりと展示を堪能しました。

ホームズ物語の寝室をイメージしてコーディネートされたベッドルームも。

The Victorian Room(4F)

4Fはヴィクトリア時代。まず入ると目に飛び込んでくるのが巨大な蓄音機。

直径が93cmもある開口部には、薔薇の絵が描かれていました。WEBサイトのリンク先動画で鐘の音を聞くことができますが、音楽はどんな感じで聴こえるのだろう〜と想像はふくらみます。

王室御用達ピアノである「John broad wood & sons」のピアノもありました。繊細な装飾の美しさに目を奪われます。

4Fにはヴィクトリア時代の展示のほか、隈研吾さんがデザインした立礼式茶室もありました。

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BAM鎌倉はコンパクトな空間ながらも、各階ごとに世界観が丁寧に作り上げられている印象でした。イギリス、シャーロック・ホームズあるいはアンティークが好きな方にはオススメできるミュージアムです。

館長の土橋正臣さんが長年に渡ってコレクションした本物のアンティークを展示している私設のミュージアムというところが興味深いなぁ〜と感じました。英国文化が好きで、コレクションして、ミュージアムまで建ててしまう情熱がすごい!

▼ WEBサイトはこちら

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ロンドンにもある小さな博物館たち

今回BAM鎌倉を訪れてみて、ロンドンでも"House Museum"と呼ばれる小さなミュージアムがたくさんあり、とても面白かったことを思い出しました。例えば、SIR JOHN SOANE'S MUSEUMやHandel Houseなど。

■ SIR JOHN SOANE'S MUSEUM LONDON

■ Handel House

10年以上前ですが、当時訪れて楽しかったPollock's Toy Museumについて書いたブログ記事も見つけたので貼っておきます。写真を眺めていただくだけでも、"House Museum"ならではのワクワクする雰囲気が伝わるかな〜と!

ロンドンはミュージアムの宝庫なので、The British Museum やThe National Gallery、V&A、TATEなど大きなところをめぐるだけでも時間がどれだけあっても足りませんが…。もしロンドンへ行く機会があれば、小さなミュージアムへもぜひ足を運んでみてください〜!

そんなこんなで書いていたら、わたしもまたロンドンへ行きたくなってきました。次行くことができるのはいつかなぁ。

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