社会人1年目、スノーボードを趣味にしてみた
私がスノーボードに初めて挑戦したのは2年前、大学3年生の冬。
きっかけらしいきっかけは特にない。
ただ「冬ってずっと家にいてつまらんから、寒くても楽しめることしよ!」という程度の気持ちだったと思う。
スキーは幼い頃から親に連れられて何度も行ったので、雪の上を滑ることには慣れている。
そんなこともあり、ボードもやってみるか、くらいのノリで決めた。
行動力には定評のある私。
長年スキーを嗜んでいる父(という名の運転手)を連れ出し、さっそくスキー場へと向かった。
着いてからも早かった。
スノボ一式をレンタル!
早々に父と別れ、一人でスクールに参加!
小学生の少年と二人でレッスンを受講!
コケまくってなんとか木の葉滑りを習得!
リフトは一度もまともに降りれず!
そして無事帰還。
こうして華々しく成功(?)したかのように思われた私のスノボデビュー。
怪我もしてないし上出来じゃん?などと宣っていたのも束の間。
後日、強烈な筋肉痛に見舞われ、その年は結局最初で最後の滑走となった。
スノボ歴3回の私、マイスノボを買う
それでも諦めきれず、その後も3回ほどスノボに行った。そのうちになんとなく「続けられそう」と思えるようになったのが今年。
そろそろレンタルは卒業したい。
社会人になって金銭的な余裕が生まれ、ボーナスというありがたい臨時収入も得たことで、自分の道具を持ちたいという思いが強くなった。
いよいよ本格的にゲレンデ通いをするぞ!まずはマイボード、マイブーツが必要だ!
そう息巻いて、私は商品の下見をするために、ひとまずスノボ用品の専門店に行くことにした。
自分でもネットで調べはしたものの、やはりその道のプロに直接聞くのが確実だろう。
私は県内でいちばん大きいスノーボード専門店へと車を走らせた。
運転しながら、新しい趣味の始まりに胸を躍らせた。
脳内で広瀬香美がゲレンデを溶かしまくっている。
早く買い物がしたい!
しかしスノボショップには直行せず、まず妹の買い物のために近所の大型ショッピングモールに寄り道した。
成人式の着物に合わせる髪飾りを見るとのことだった。
私もなんとなく、気になる店舗を覗いてみる。
しかしそこで運命の出会いを果たした。
買ってしまった。スノーボード。
ふらっと入ったムラサキスポーツで。
ネットで調べてサロモンにしようと思ってたはずなのに、気づいたら全然違うの買ってた。
ムラスポの店員さんが商売上手すぎて完敗した。
なんならケースとデッキパッドも買ってしまった。
でも買わされた感は無くて、どれも必要なものだったしデザインも性能も申し分ない。
あまりにスムーズに事が運んだので、そのことに対する若干の不安はあるものの、まったく後悔はしていない。
ちなみに買ったのはヘッドのボードとバートンのブーツだ。
(モデルとかは分からない。ごめんなさい)
ボードを選んでくれたのは、平野歩夢風のパーマにニット帽を被った男性の店員さんだった。
平野は私に
「グラトリとかしたいすか?」
と聞いた。
なんか技のことをそう呼ぶんだったよな…という曖昧な知識しか持ち合わせていないのを悟られないよう気を付けながら、
「いやあまだそこまで考えてないす、えへえへ」
と返した。
今思い返すと気持ち悪い。
平野はそんな私に呆れることなく、じゃあオールラウンドなものを、といくつもある種類の中からおすすめを選んでくれた。
よくわからんグラトリはまだ先の話ということで、まずはこいつでターンをこなしてみせようじゃないか。
当初の予定とは違う感じになったけど、全部買ってよかったと思っている。
あとは実際に使ってみてのお楽しみ。
次にスノボに行く予定はもう決まっていて、相棒のお披露目を今か今かと待ち侘びているのだが、待っている今この時間すらも楽しめる!
新しい趣味を始めるときの、希望に満ちたこの感じが大好きだ。
社会人でも遊ぶときは遊ぶ
社会人になって我慢しなきゃいけないことが増えた。
学生の頃も十分頑張っていたと思うし、手を抜いていたつもりはない。
でも働き出して感じた、この途方もない疲労感や先が見通せないことへの怖さ、あらゆる理不尽に耐えるための辛抱は、学生時代には経験し得なかったものだ。
正直、仕事納めの頃には疲労でかなり参ってしまっていた。
それでも先日、疲れの取れきっていない体で、重い腰を上げて所属しているサークルのスノボ合宿に参加した。
一緒にスキー場に行った大学生の言葉が今でも思い出される。
「私の先輩が言ってました。働くには、全力で勉強して、全力で遊べるくらいの体力をつけなきゃって。ほんとにその通りだなと思うんですよね」
全力で遊んでいいんだ。
仕事も遊びも、どっちも頑張ったっていいんだよね。
私もそう思うことにしよっ
まあ全力で仕事すると疲れるのでそこはほどほどにするとして、遊ぶ時は全力で遊ぶぞ!
そしてかっこいいスノーボーダーに私はなる!
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