メガネチョコはなぜ、12億個も売れたのか?
突然ですが、
「メガネチョコ」をご存じでしょうか?
ほとんどの方が一度は
食べた事があるのではないでしょうか?
先日、近くのスーパーで
「メガネチョコ」を見かけたんですが、
僕が子どもの頃、
約40年前から売っていて、
今も売れ続けている。
なんで、こんなにも長く
売れ続けるのだろうと
気になったのでいろいろと
調べてみました。
【50年で12億個を販売】
「メガネチョコ」、
正式名称は「ハイエイトチョコ」
というようです。
大阪市のフルタ製菓という会社が
製造販売しております。
なんと、「ハイエイトチョコ」、
1967年の発売から50年間で
12億個も売れているそうです。
同じ商品が50年間、売れ続けるのも
12億個売れたのも
どっちも凄い数字です。
これだけ、競争が激しい時代に
なぜ、こんなにも売れ続けているのでしょうか?
パッケージングも変わらず
そのままの姿で50年。
これから先、何年、何個、
売れ続けるのでしょうか?
【子どもの心をわしづかみ】
「ハイエイトチョコ」を
販売する「フルタ製菓」は
価格ではどうしても大手にかなわない。
と考えました。
そこで考えたのが
子どもが喜んで食べてくれる
「玩具菓子」の発売でした。
お菓子でありながら、
「遊んで、食べて、また遊ぶ」
そう、食べるだけの商品では
ないんですね。
ハイエイトチョコの両端には
良く見ると穴が開いていて、
そこに輪ゴムを通すと
メガネになって耳にかけることができます。
当時も今もなぜか、
メガネをかけて変身するのは、
ヒーローもののお決まりです。
この「チョコメガネ」をかけて子ども達は
悪と戦うヒーローになることができるのです。
形が「8の字」になっているので
糸通したり、繋げてみたりと
いろいろと工夫出来る形状も
遊び心を凄く、くすぐります。
食べた後もメガネとして遊べます。
もちろん、チョコは美味しいです。
子ども達の喜ぶ事を
考えぬいたそのアイデアには
本当、感動します。
また、手で溶けずに
食べる事が出来るのも
売れた要因の中で大きかったのでは
ないかと思います。
【どうやって商品開発をしているのか?】
同社には発売20年以上経過した
「チョコエッグ」があります。
こちらも長寿商品です。
たまご型のチョコの中に精巧なフィギュアが
入っているのですが、フィギュアが
定期的に、ポケモン、ミニオンズ、スーパーマリオ、
という風にに変わります。
これはコレクター達の
魂に火をつけますね。
子どもだけでなく大人も楽しめる人気商品です。
どのようにして
このようなヒット商品が生まれるのでしょうか?
同社は企画開発チームを中心にして、
社長、経営幹部、社員さん、約600人が一丸となって、
新商品を提案するそうです。
さらにパートさんも含めた新製品社内コンテストを開催。
文字通り、社員全員でアイデアを出しているんです。
これは会社全体としての参加意識と一体感、
さらには達成感が全然、違うでしょうね。
これは、他のビジネスの大きな
ヒントになります。
アイデア一つで長く愛される商品が誕生する。
そこには、子ども達の関心に
とことん、向き合った想いを感じます。
長く人に喜んでもらえる商品。
そういった商品やサービスの
開発を僕自身、これからも
やっていきたいものです。
通称「メガネチョコ」、
ハイエイトチョコの隣に
「ワナゲチョコ」なるものもありました。
「フルタ製菓」、目が離せません。