インナーマッスルとアウターマッスルの再考
みなさまこんにちは。
理学療法士になって8年目、ピラティスインストラクターになって5年、整形外科クリニック・ピラティススタジオでの経験を通して気づいた、身体の仕組みについて発信していければと思います。
本日はアウターマッスルインナーマッスルについて、改めて自分の考えをまとめさせていただきます。
どちらの筋肉も身体にとって必要不可欠であるのは間違いありません。 どちらが良い悪いではなく、役割を明確にする必要があると思います。
姿勢を安定させるするためのインナーマッスル 姿勢を動かすためのアウターマッスル
私は単純にこのように考えるようにしています。
普段クライアントさんをみていると、それぞれの役割が混同してしまっている人が腰痛、肩こりなどの症状を引き起こすことが多いのではと考えています。
例えば自然に立位で立っているときに適切にインナーが働いていれば、関節を動かすために必要なアウターはほとんど働かなくて良いはずです。しかしアウター優位な方は大腿四頭筋や下腿三頭筋などで姿勢を保つようになるため、本来インナーマッスルの役割である姿勢を安定させるための機能をアウターが担ってしまいます。
その結果太ももの前が張ってしまったり、ふくらはぎが張ってしまったりするため、マッサージやストレッチでは中々根本的な改善が難しかったりします。 まずは土台となるインナーマッスルが機能しやすい状態に身体を整えてからアウターを共同的に使うことがエクササイズの順番的には良いと思います。
その人の身体の状態に合わせてインナーを優位に使うのか、アウターを優位に使うのか判断ができれば良いと思いますので、皆さんも対象のクライアントさんへのセッションで優位に使いたい筋を意識してみてください。