海の向こうに出発する人のための日本再発見
海外で働いてみよう、勉強してみよう、暮らしてみよう、とする人たちは(私も含めて語っています)日本の素敵なカルチャーも育ててゆくことが大切ですよね。外に目が向いている時は、当たり前に目の前にあるカルチャーを見失いがちでした。一旦今までのフレームからはずれて、別のフレームで自分の文化を見てみると、再発見や再認識することがありますよね。
日本のカルチャーの素敵なところ
清掃や炊事、庭の手入れなどを、作務(さむ)と呼んで、子供であっても大人であっても、身分や暮らしぶりに関係なく、「作務することは自己を整える大切な役割」という禅の考え方が根付いていますね。
日本のお料理には、素材そのものの持ち味を生かす淡味を基本とする精進料理の考え方があります。
きめ細やかなおもてなしの元となる、茶の湯文化が、茶碗や花や侘び寂びの想いを表現させました。亭主と客人という関係の設定の中で、ひとときを鍛錬しながらも、楽しんで味わってゆけます。
現実の外に作った遊びであるアニメ、ゲーム、コスプレが、リアリティーのあるポップカルチャーになって、多くの感動を作っています。
たくさん素敵なものがありますよね。でも、
変えてみたらどうかなと思うところ
愛情を言葉や態度で表現しようよ!というところです。
それは、物事を認めたり、子供達に愛情を表現したり、夫婦の関係を深めたり、多様な人たちを受け入れる気持ちになったり、人間関係の基盤を強くしてゆく行動ですよね。日本では、それをあまり言葉にしなくても過ごせる気がします。日本以外の所に暮らすことになれば、愛情を当たり前にも意識することが、問題解決になってゆくのかなと思います。考え方がそれぞれ違うとき、なかなか交われなくて、でも結局認め合えるのは、人としての愛情からだから。そんなことを再認識して、たくさん海の向こうの体験を積んでいってください🌱