2024年公募振り返り〜物語から小説へ〜

こんちは👋ユカリだお。

2024年は3月に第61回文藝賞と8月に第130回文學界新人賞に応募しました。それだけ、結果が出たのは第61回文藝賞だけです。文學界の方は来年3月?

第61回文藝賞は、自分の物書きの大きな分岐点になりました。自分は物語が書ける。だから物語を書いていた。それまでずっとそう。それでせいぜいが候補手前の2次選考(過去の新潮新人賞)。今回の文藝賞に至っては1次選考すら通らず。

うーん。色々考えた。もはや文藝賞に出し終えてすぐに思った。「これは物語ではあるが、小説ではない」。確かに僕の書いているのには、ちゃんとストーリーがある。構成もある。地の文も会話文もある。でもそれは「物語」を作る要素でしかない。もっとガツンと来る、「小説」らしさ。読者の生来の価値観を揺るがすほどの衝撃がない。

つまり、読み物は読者のためにある。読者に与える価値観や感情を動かせなくては、それは小説ではなく物語でしかないのだ。

と思いながら、文學界新人賞に向けて書いた。先までの記述を大袈裟に言うのなら、これが初めて書いた「小説」だ。これがどう評価されるのか、年明け楽しみにしよう。

もちろん、来年3月〆切の第62回文藝賞も「小説」を書いたつもりだ。
ミチバさん、待っていてくれよ。

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