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待ってました、紙の本

みなさんおはようございます。先日私がnoteで最もお世話になっていると言っても過言ではない、クロサキナオさんが本を出版されました。kindleは何冊か出されていたみたいですが、紙の本は初めてだったようです。非常に興味があったため、Amazonで即注文しました。これで少しはお役に立てたかな?それはそうと相当読み応えのある本だったため、おこがましいことではありますが、本を読んだ感想を書きたいと思います。

まず、内容云々の前にこの本はかなりの良本だと言えるでしょう。その証拠に、私は通常本を一冊読むのに2日はかかります。それが1日、ほぼノンストップで4時間ほどで読めてしまいました。こんな経験は先にも後にも記憶にありません。気が付いたら読み終えていました。それでいて内容もちゃんと覚えています。ではなぜ一気に読めてしまったのか考えたら、読みやすい上に内容もわかりやすく、読者に興味を持たせるような作りになっていたからです。考えてみれば、ラーメンでもそうですが、本当においしいラーメンは味わって食べるようなことはありません。気が付いたら食べ終えてしまっています。つまり、私が気が付いたら読み終えていたということは、それほどまでに良本であった、と言って差し支えないでしょう。その意味でもこちらの本は是非ナオさんのフォロワーさんたちは読んで欲しいものです。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからは内容と言いますか、読んだ感想を書きたいと思います。ネタバレになるといけないので、ぼんやりとした感想にはなります。まず私はこの本を読んでいて感じたのは、著者の体力、精神力がハンパないということです。聞いているだけで、心臓が飛び出そうなくらいの出来事がこれでもか、というくらい書かれています。私だったら絶対こんな環境や状況は耐えられないと言っていいでしょう。そのくらい過酷な内容でした。これだけの修羅場を乗り越えて来たからこそ、フォロワーさんに優しくできるのだし、また感謝をすることを忘れないんだな、と思った次第です。他人に優しくしない、そして感謝しない者がどんな末路を辿ったかもこの本で描かれているため、今のナオさんの人との接し方の原点がここにあるんだ、と思わされます。

一方で、困ったときに助けてくれるのもやはり人です。ナオさんが会社立ち上げに際して困っているとき、助けてくれた人についてもはっきり描かれています。途中その人が出て来ないな、って思っていたら、最後の最後でまた登場するという結末。こんな見事な伏線回収ってあるのだろうか、なんて思いました。最初に蒔いた種が最後に見事に花を咲かせたとでもいいましょうか。

次にところどころで描写されるお金に関するエピソード。経営者である以上お金について考えないわけにはいきません。お金に関して人間不信になるのではないか、と思われるほどの出来事が数多く登場します。しかし、著者が本当に苦しめられたのはお金ではない、と思いました。本当に苦しめられたのはやはり「人」でしょう。サラリーマンを辞めて独立し、会社を立ち上げる以上、人との関係はかなり重要になって来ますが、その人との関係にまつわる苦悩も出て来ます。それを乗り越えてしまうのだから、まあすごいの一言。自分が同じ環境に置かれた場合、どうやって切り抜けるかと考えたら、おそらく逃げ出してしまうのではないか、そう感じました。当然全て円満にというわけではありませんでした。中にはどうにもできず後悔したなんて話も聞き、本当に辛い思いをされているのだな、とも思いました。

ただ、これだけ辛い思いをされていても常に前に進もうという気概が本からも感じられました。おそらくその気概がなければ、私たちの前に現れることすらなかったでしょう。会社の顧客を数多く失ったことは前から聞いていましたが、それをバネにnoteに参入し、人を育て、win-winの関係を作る。やはりこうしたことができるのも、営業職として数多くの顧客を回り、相手のためになる提案を多く行って来たからこそのものです。自分のことだけを考えていたら決してできないものです。その辺のエピソードもふんだんに盛り込まれているので、刮目すべきでしょう。noteの記事でも頻繁にwin-winの関係なんて言葉が出て来ますが、営業時代に培ったものがここに来て発揮されているんだな、と思った次第です。

あと、経営者の視点から勉強になることも多々ありました。私は一介のサラリーマンで経営者の視点などというものはありません。しかしこれは心に刻んでおこうと思ったものも多かったです。一番印象的だったのは、リーダーは必ず手の浮く状態にしておかなければならない、ということです。もしクレーム対応をリーダー自らがやっていたらどうでしょうか?当然人の管理もできず、ジリ貧になっていくことは目に見えています。それに事業を拡大する際も、必ず手の届く状態にしなければならない。固定費を計算し、ちゃんと償却できるものかを考えなくてはならない、ということです。考えてみれば当たりまえで、自分たちの処理能力も考えないで事業拡大などしようとすれば、結局手に負えなくなってしまうでしょう。それで困るのは顧客です。顧客のことを第一に考えるなら、会社が無理をしてはいけません。また固定費や人件費などもバカにできず、新規事業を興す際どれほどの費用がかかるのかを考えず進めれば、イタい目に遭うでしょう。それにそもそも不採算部門を作らないことも重要ですが、もし作ってしまった場合にも即撤退といった決断ができるのか、ということも重要になって来ます。このように、経営者としての考えも書いてあったので、私なりの解釈をしてみました(違っていたらごめんなさい)。

では話が長くなりすぎるため、この辺でまとめに入ります。一言で言うなら、ナオさんがあれだけ優しいのもかなり辛い思いをされてきているからだということです。そして、フォロワーである我々のことも考え育てようとしてくれているのも会社経営で培ってきたものが大きいでしょう。そしてwin-winの関係を作ろうとするのも数多くの営業をやって顧客と真剣に向き合ってきたからなのでしょう。ただ、収益化を目指すだけが目的ではない、ということが分かります。一方で常に感謝の気持ちを忘れないのも、感謝の気持ちを忘れ、傲慢になった人がどうなるかをよく知っているからだと思います。

本当に一つの記事では書ききれないことが多くありました。そして私が感じたことなので、著者の意図とは違ったものもあるかもしれません。それは違うと思われるかもしれません。しかし私はこの本から多くのことを学びました。それは何度も言うように辛いことがあっても感謝を忘れてはならない、ということです。そして本を出した目的は辛い過去を知ってもらいたい、ということだけではないはずです。読者は多くの感想を持ったことだと思います。それでも感謝を忘れないで、ということは人との付き合いを通してひしひしと伝わって来ました。

最後に一言。クロサキナオさん、このような本を出版してくださりありがとうございます。私はここまでの苦労はしていませんが、こうした苦労をされている方の話を聞き、他人に優しくなりたい、感謝を忘れずに人生を送りたい、そう思いました。そして今後ともよろしくお願いいたします。今はnoteが主な活動の場所で我々に多くの恩恵をもたらしてくださっています。1物書きとして協力できることがあれば、おっしゃってください。

それでは最後に宣伝も加えて終わりにします。今日もここまで読んでいただきありがとうございました。



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