生命倫理について思うこと
みなさんおはようございます。本日は生命倫理について考えたいと思います。考えたいとは言いましたが、私は生命倫理について深く学んだわけではないですし、あくまで表層についてしか知りませんが、その表層を知っただけでもいろいろ思うことがありました。なので今回記事にします。
まず生命倫理と聞いて何を思うでしょうか?よくあるのが人体実験はしてはいけないとか、遺伝子操作をしてはいけないといった感じのことでしょう。これに関してはまあそうなるよね、としか言えませんが、本当にそうなのか、と言われたらいろいろ疑問があります。例えば遺伝子性の疾患を持っている人がいたのなら、その部分を修正することにより克服できるかもしれません。人体実験にしても、新薬の開発をしても最終的には人間に投与するのだから、本当に安全かどうかの確認も必要です。そうなった際にこれらを全て禁止していたら話が進まないでしょう。あとこうしたことが禁止されていたとすると、裏でやる人は必ず出て来ます。そうなると結局何のためのルールか分からなくなります。
そこで個人的に思ったのが、ルールの厳しい国では生命科学が発達せず、ルールの甘い国で生命科学が発達するようなことが起こり得ます。これの何が問題かと言えば、そう軍事転用です。もし生命倫理を軽く見ている国が軍事開発などに利用することがあればそれが全世界に広がるなんてことも起きかねません。こればかりはそういったことが起こらないことを祈るのみですが。
そのため現実的に考えるなら、ここだけは譲れないといった部分を決めて、ある程度は現実的に必要な技術は開発していくということになるでしょう。人体実験にしても強制的にやらされることはあってはならないですが、志願する人がいるのならそのリスクを承知で受けるということも必要でしょう。現実的にそういった人のおかげで我々は薬が飲めている面もありますから。
今後出てくる問題として、クローン人間やデザイナーベイビーについてはどう考えるのか、ということがあります。正直これらについては、私の知っている範囲では答えは出ません。最終的にはお金の問題になるなんて意見もありますし、果たしてどんな問題が生じるのかも想像が付きません。今予想されている問題以外にも思いもよらぬことが起こるかもしれませんし。よく言われるのが、遺伝子操作で強化された人はその有利な形質を利用してビジネスなどで成功しやすくなり、それが子々孫々伝えられれば、遺伝子操作を受けていない人が不利になってしまい、仕舞には一緒の世界に住めなくなるなんてことが起こるというのはSFの世界でよくある話です。遺伝子差別なんかも起きるかもしれません。
いずれにしても表層を学んだだけでこれだけいろいろ思いつくのだから、専門的に学んでいる人はもっといろいろなことを考えていることでしょう。果たして生命倫理がどのくらい必要なのかは今後も議論がありそうです。
それでは本日はこれにて。いつも読んでいただきありがとうございます。