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日本は賃金水準が低いと言われるが

みなさんおはようございます。最近Xなどを見ていると日本が貧しくなったとか、賃金水準が低いなどと言われています。よく比較する表などが一緒に貼られていますが、それを見ただけでは確かに数字の上では低いが本当に問題があるのか、と問われたら怪しくなります。

よく比較表として張られているのが日本とスイスです。日本の平均年収が400円台に対してスイスは1,300万円ほどあります。これだけ見れば3倍も違うからスイスの方がお金持ちのように思えます。しかし物価について考慮されていません。実際に住んだことある人の話もリプ欄で見ますが、彼らによると物価は3倍以上するとのこと。であれば確かに給与水準が高くてもそれ以上に物価が高ければ実質賃金で見ればむしろ日本の方が高いということになります。よくビッグマック指数なんて言葉が使われますが、それと賃金の比率を見ればなんとなくではありますが、実質賃金が予想できます。どうやらそこまで考慮するとそこまで日本が貧しいとは言えないと思います。

日本が長年デフレに苦しんで来たという言葉がありますが、そのデフレが売れないから安くしているのか、技術革新によって安く作れるようになったかでは全然違います。19世紀のアメリカでは技術革新で1世紀以上にも渡ってデフレになりました。それで購買力が増したわけですが、良いインフレと悪いインフレがあるなら、良いデフレと悪いデフレがあってもおかしくないと思われます。その辺もよく考える必要がありそうです。

さて、実質賃金で見たら日本はまだまだ高いと言えそうですが、全く問題がないというわけではありません。その問題とは輸入品で買い負けする可能性があることです。資源価格は高騰しており、より多くの外貨が必要になって来ます。当然日本で天然資源が買えなくなれば生活が困窮してしまうため、そこはある程度外貨を稼げるような国でなければなりません。

今インフレ基調にあり、今後もこの傾向は続くでしょうが、実質賃金が下がり続けていることを考慮すると、果たして購買力が今後も維持できるのかは疑問です。個人でできることといったら無駄遣いをしないようにすることぐらいでしょうか。

それでは本日はこれにて。いつも読んでいただきありがとうございます。

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ブルーベリー博士(家庭菜園投資家)
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