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富山紀行。富山ブラック編

 ようやく旅に出られた。
 なんと2月の東京紀行以来の旅である。

 今回は富山の友人を訪ねてきました。
 これで47都道府県制覇にまた近づいたな。

 夜勤明けのボロボロな体で富山県第二の都市である高岡に降り立ち、やって来たのはこちら。

高岡のシンボル。

 この高岡大仏は、奈良、鎌倉に並んで日本三大大仏なのだそうだ。 しかも一番イケメンな大仏らしい。

ふーん?

 、、、なぁにアゴで渦巻いてんだぁお前ぇ。

 さてジャブはこれくらいにして。
 高岡観光ならやはり国宝、瑞龍寺だろう。

 ここはお堂の周りを取り囲むように回廊があり、なかなか面白い構造になっているのだが、私は早々に立ち去る。ハイ観光終了!


 さぁ、富山ブラック食いに行くぞ!
 食欲に脳を支配されている私に普通の観光なんてできる訳ないんだ!
 キリッとしたブラックな醤油ラーメンをキメに行くぜぇ、と富山駅前に移動した。

 訪れたのは富山駅から路面電車で10分ほどにある西町『大喜』さん。実は富山ブラックラーメン発祥のお店である。

並。950円

 来た来た。来やがった。
 このドス黒いラーメンが、、が、、、?!

 その時私は初めて理解した。
 富山ブラックが「キリッと辛い」その理由を。
 てっきり、真っ黒なスープで分かるように醤油が効きすぎていて塩っ辛いのだと思っていた。 確かにそれもあるが、それだけでは無い。

 写真をよーく見てくれ。
 粗挽きのブラックペッパーが大量にかかっていると気づくであろう。
 辛さの元はコイツ! ブラックペッパーと醤油の合わせ技ではないか!?

 スープを飲んでみると、やはり塩っ辛い。
 だが、ブラックペッパーのおかげか、めちゃくちゃキリッと引き締まった辛さだ。醤油がトゲトゲといつまでも口に残る事はない。

 周りを見渡すと、他のお客さんはほとんどがライスと生卵を注文し、チャーシューTKGを自作して食べていた。なるほど、ライスで塩っ辛さを中和しているのか。

 その後の調べで、富山ブラックラーメンは汗をかく肉体労働者のために作られた経緯があると知った。そのため、ご飯のおかずになるほど辛くしようとラーメンに醤油やコショウを入れたのが始まりなのだという。

 しかし現代。こんな塩っ辛いスープを全部飲み干すヤツおらんやろ、とばかりにラーメンにレンゲはついてこなかったのが印象的であった。お店の方針かな。

 富山ブラックに歴史ありだ。
 そして現代では富山ブラックは、、、

 富山駅前にある『ガッツリ!えびすこ』さんの富山ブラックDX (1500円)である。

 西町『大喜』の富山ブラックよりも、スープは醤油の主張が控えめで、コクを増すためか天かすが入っている。
 チャーシューとメンマは大量でボリュームはスゴイが、これからの時代は健康を考えて、富山ブラックも薄味になっていくのだろうか。

 ちなみに後で判明した事だが。
 このお店、富山ブラックと二郎系ラーメンを融合させた「ガッツリラーメン」もあるので、必ずしも健康志向とは限らないと言い添えておく。

 あと、水は必ず飲め。 
 死ぬほど喉が渇くぞ。

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