マガジンのカバー画像

大腸癌・大腸ポリープ特集

19
これまで執筆してきた大腸ポリープと大腸がんに関するコラムを、マガジンとしてまとめました。医療の最前線で得た知見を余すことなく盛り込み、早期発見から先端治療、予防までを詳しく解説し…
これまで執筆してきた大腸ポリープと大腸がんに関するコラムを、マガジンとしてまとめました。医療の最前…
¥1,500
運営しているクリエイター

記事一覧

【研修医note】大腸癌の多様な発生機序ー鋸歯状病変の重要性ー

要旨大腸癌の発生機序は、従来の腺腫-癌連鎖に加え、鋸歯状病変を基盤とするserrated pathway…

100

肝転移を伴う大腸癌の化学療法前に検索しておくべき分子病理・遺伝子検査とは?

要旨大腸がんは日本人に多く見られるがんの一つであり、なかでも肝臓へ転移がある場合には治療…

100

直腸がんに対する化学放射線療法で腫瘍は消える?

要旨直腸がんは大腸の中でも肛門に最も近い部分に発生するため、手術の方法や切除範囲によって…

100

大腸癌は『気づかない』うちに進行する。大腸癌検診・スクリーニングの価値

要旨本コラムでは、大腸がんが今や私たちにとって決して他人事ではなくなっているという現実を…

100

「内視鏡医が挑む微小がんとの戦い」

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

AI時代の内視鏡検査:よりやさしく、より正確な新しい“検査体験”

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

意外と知らない大腸ポリープのお話:がんの芽になる可能性を持つポリープを内視鏡でどのように発見・切除するのか

 近年、私たち日本人にとって大腸がんはますます身近な疾患となっています。国立がん研究センターの公表している最新の統計によれば、大腸がんは女性でがん死亡原因の第1位、男性で第2位を占めています。かつては胃がんが代表格とされていましたが、欧米型の食生活や高齢化の進展などにより、大腸がんが私たちの健康を脅かす主要ながんへと変貌を遂げています。  本コラムでは、大腸がんの「がんの芽」となり得る大腸ポリープに注目し、その特徴や、内視鏡を用いた発見・切除の流れについて医学論文を引用しな

¥120

親子で話そう、大腸がん予防―家族歴・遺伝性リスクを知り、行動につなげる

はじめに  大腸がんは日本でも増加傾向にあり、誰しもが罹患する可能性を持つ身近ながんの一…

100

「便潜血検査で始める大腸がん予防:対策型・任意型検診の違いと正しい活用法」

はじめに 近年、職場や自治体などで行われる健康診断の一環として、「便潜血検査」を勧められ…

100

初めての大腸内視鏡検査は何歳から? ― 最新ガイドラインとリスクに応じた対策

要旨 大腸がんの増加に伴い、早期発見と治療が生命予後に直結する重要性が高まっています。大…

120

大腸ポリポーシスってなに?大腸にできるたくさんのポリープができる病態のお話

要旨大腸内にできる「ポリープ」と聞くと、漠然とした不安を覚える方も少なくないかもしれませ…

120

大腸癌の発症年齢は本当に若年化しているのか?

要旨大腸癌は従来、中高年に多いと認識されてきましたが、近年20代〜30代といった若年層での発…

300

大腸癌の化学療法における分子病理・遺伝子検索(RAS, BRAF, MSI, HER2)の臨床的意義

要旨 がん治療の個別化が急速に進展する中、大腸癌における分子病理および遺伝子解析の役割は…

300

家族歴が示す大腸癌リスクと効果的な予防策:あなたと家族を守るために知っておくべきこと

要約大腸癌は日本で主要な死亡原因の一つであり、食生活の欧米化や高齢化に伴い罹患リスクが増加しています。特に「家族歴」は重要なリスク因子で、一親等内に大腸癌患者がいる場合、一般人口と比べて発症リスクが1.72~2.25倍に高まります。さらに、複数の家族が罹患していたり、若年で発症している場合はリスクが2.75~4.25倍、場合によっては5倍以上になることもあります。これに対抗するためには、定期的な大腸内視鏡検査や便潜血検査の実施、バランスの取れた食事や適度な運動、飲酒・喫煙の制

¥100