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意外と知らない大腸ポリープのお話:がんの芽になる可能性を持つポリープを内視鏡でどのように発見・切除するのか

 近年、私たち日本人にとって大腸がんはますます身近な疾患となっています。国立がん研究センターの公表している最新の統計によれば、大腸がんは女性でがん死亡原因の第1位、男性で第2位を占めています。かつては胃がんが代表格とされていましたが、欧米型の食生活や高齢化の進展などにより、大腸がんが私たちの健康を脅かす主要ながんへと変貌を遂げています。

 本コラムでは、大腸がんの「がんの芽」となり得る大腸ポリープに注目し、その特徴や、内視鏡を用いた発見・切除の流れについて医学論文を引用しながら解りやすくご紹介します。

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