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「短歌で綴る日常---あたりまえは尊い」心に浮かんできた言葉(016)

こんにちは「てると大吉」です。
こちらも梅雨入りです。先日の季節外れの暑さに萎れていた庭の紫陽花も元気になりました。恵みの雨ですが、災害が起こらないこと祈るのみです。

さて、1年ほど前から短歌のようなものを作り始めました。仕事帰りの電車の中でなんとなくスマホのメモに書いてみたのが最初です。ふっと浮かんでくるときもあり、そうでないときもありですが、言葉を探すのは楽しいなぁと素直に思います。本当に我流の拙歌ですが、いくつか紹介させていただきます。どうぞご笑納ください。

愛犬の 天を仰ぎて 立ち止まる
向こうに見ゆる 白梅の花

愛犬の 我に吠ゆるに 苛立てり
春の愁いぞ なせる業なる

愛犬の ワクチンの後 気遣いて
共に昼寝す 時を忘れて

2023年の春の短歌
散歩の途中で見つけた白梅の蕾と花
立ち止まり、振り返る大吉

大吉との日常はこんな感じです。散歩は大切な時間。季節の移り変わりを感じて歩きます。また、大吉は子供と同じだと感じています。しつけについて配偶者と意見が違ったり、動物病院に行ってワクチン接種をしたり、病気を心配したりといろいろありますが、成長を見守ることにはなんとも言いがたい喜びがあります。

雨音に ふと思い出す ふるさとの
春の芽吹き 土の匂い

同じく2023年の春の短歌
用水路にカモがいました。

実家は中山間地にありました。春の雨が呼び起こしてくれる田園風景と土の匂い。こうした経験があることは忘れないでいようと思います。近年の異常気象やいろいろな災害。自然と人間の関わりはどうなっていくのだろうと心配になります。
最近、中村桂子さん(生命誌研究者)のことを知り、関心を持っています。『いのちのひろがり』(中村桂子/文・松岡達英/絵 福音館書店 2017.3.5 たくさんのふしぎ傑作集 第1刷)の視点は大切だなぁと思います。

シジュウカラ 朝の街角 軽々と
我と遊べと つい口ずさむ

子ツバメや 黄の嘴で 競い合い
捉え損ねし 蜻蛉愛おし

若ツバメ 梅雨の晴れ間に 空高く
ただ見上げ居る 我も飛たし

雪の朝 餌台の柿 わかちあう
メジロの姿に ふと胸熱く

2023年の春と冬の短歌
最初のツバメたち
(画像処理が苦手で、ちょっと怖い感じですが、みんな可愛いですよ。)

早朝の鳥の鳴き声に癒やされます。シジュウカラはベランダのすぐ近くでも鳴いてくれます。「ツピ ツピ ツピ ツピ」「ピッ ジ ジ ジ ジ ジ」。
「ツピ ツピ ツピ」は口笛で真似すると反応してくれます。

そして、今年もツバメがやって来てくれました。最初の雛は巣立ち、今、親鳥は2回目の抱卵をしています。

雪の朝の短歌は、世界の紛争のニュースに想いを馳せて詠みました。なぜ人は争うのか。奪い合うのか。こんな小さな鳥たちは、ちゃんと「分かち合っている」というのにと、なんだか切なくなったことを思い出します。

noteの街を散歩していると、素敵な風景(文章・詩・短歌など)にたくさん出会います。今回は「今日の短歌」を投稿していらっしゃる方のnoteに出会ったことで、図々しくも拙歌を紹介させていただきました。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。どうぞ良い一日を。




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