映画 人狼
今日は昔見た映画と歌を紹介します。
監督 沖浦啓之さん、脚本原作 押井守さんです。
なんか、一昔前の、私も知らないけど、過激派とかがいた頃の時代を思わせる映像美だなぁと思って、
この前も一人捕まって生き絶えたけども。
この映画は映画館で見たんですけど、
片隅にあって後から思い出すことがあるのは、やっぱり音楽も良かったから残るのかな、と。あと公安なんだか、自衛隊なんだかわからないけども、抗争とか駆け引きとかが、単純にカッコ良いからなんだと思います。
あとは、こういう暗いタッチのアニメ映画そのものが少ないからのような気もする。こういう厚みと深みのある、静かなアニメがめっきり少なくなった気がするのは、気のせいだろうか。
少しネタバレなんですが、
主人公の上官が教えたことを、そのままパクって仕返ししてくる過激派の黒幕が出てくるのですが、
そして、アホすぎてあっけなく殺されるのですが、
それが、与えられたおもちゃを試したくてうずうずして仕方なくて、あろうことか、その知恵を授けてくれた人に、そのまま使ってしまうマヌケさが、映画の中で上官の口から語られるのですが、
本当にそういう視野の狭さとか、すぐに目移りしてしまう感じとか、悪い意味でより過激派らしい人物像に感じて上手いなあと思いました。
でもそれって後から気付いたことでして、映画を見てる時にはいろんなことが謎でした。
でもその謎が、後まで引きずる感じで、なんであと人はあんなことを言ったんだろう?とか、あのセリフはどういう意味だろう?など、考えさせられて、この映画は面白かったです。
あとは非日常の中の日常が、凄く大切で、凄く尊いものだからこそ、何故大切に出来ないのか、逆に悲しくなってしまう感じ、
非日常的な混乱が対照的に描かれていました。コントラストが物語る「コト」が、敢えて語られずに、ズシンとのしかかる感じで、魅せてくる映画でもありました。
その道が破滅だと分かっていながら、やっぱり
破滅だとわからずに突っ走ってゆく不安定なところがあり、底が怖いというか、女の子の分からず屋な感覚。困った賢さも真っすぐさも含めて、愛しいのだろうと。
だから、そういう愛もあるのだろうなと感じました。
この歌は、なんと、菅野ようこさんが歌っていらっしゃるそうでびっくりしました。Yahoo!知恵袋で知りました。
作曲は溝口肇さんで、元奥様だったのが、菅野ようこさんだったことも知りませんでしたから2度びっくり。
歌の歌詞は造語のようです。
レビュー見てたら最近韓国で実写化されたらしい。見てみたい。
さっそく予告を見て来たけど、イメージぶち壊しな感じで、でもそのまま実写化しすぎてた所が凄かった。