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音楽 Denki Groove - N.O. [Live at FUJI ROCK FESTIVAL 2006]


世界中のアーティストは、
何かしら一つテーマを掲げて歌っているけど、

この歌にはこれと言ったテーマが付随してないから凄い。こんな歌なかなか作れない。

でもこういう歌ほど実は必要とされているじゃないだろうかと感じさせられる。だってこういう人たちたくさんいるんだもん。

圧倒的大多数のアーティストが家族や失意や恋愛や虚無など、ネガティブならネガティヴを全面に掲げて歌い、何かしら、その時々の自分の信念や情緒などを訴えかけて来る。

みんなそういう意味では何かしら飾り立てているのに、この曲にはそういう、ビッグな何かがない。そこが逆に凄いわ。

こういう歌ってありそうでないからすごい。
だから間違いなく傑作。

世にありふれてる派手過ぎたり地味過ぎたりする人々のテーマソングだけど、

その合間にうずもれている、
人々のたあいない日常、
色気のない日々、グダグダ感を全面に押し出して歌い上げてくれる。

舌打ちする気持ち私もわかる。

でもライブでこれだけ大勢の人たちが、その舌打ちに共感して、大熱唱する姿って実にふざけていて壮観だ。
こんなの楽しいに決まってる。

私もこのライブ会場にいたけど、
始まった瞬間、
うそー!!!!N.O.だー!!!!って、
テンションめっちゃ上がったもん。

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