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79_タイプによってこんなに違う!仕事を任された時の時間の使い方
皆さま、こんにちは。気がつけば、今年もあと10日ほどとなりました。冷え込む日も続き、また師走でお忙しい方も多いかと思います。温かいものを食べて、ゆっくり休んでご体調を崩されないようにお過ごしください。
さて、本日はストアカの受講者さまからいただいたご質問にお答えいたします。今回のテーマは「タイプ別の、時間の使い方の違い」についてです。どうぞお付き合いください!
質問
毎月ストアカの復習会に楽しく参加しています。今月のテーマは「時間の使い方」でした。「時間に対する感覚」がタイプごとに違うことが分かり、とても興味深いテーマでした。
復習会の最後、仕事の仕上げ方について「ドライビングは6割出来たら議論の机上に上げてほしい、アナリティカルは時間をかけて100%の仕上がりを目指す傾向がある」と教えていただきました。
私はエミアブルです。そもそもあまり時間を気にしていないかもしれません。他のエミアブルも同様でしょうか。また、エクスプレッシブはどんな感覚を持っていますか。
回答
いつも復習会にお越しいただき、ありがとうございます!
また、「仕事の仕上げ方」について、追加のご質問も寄せていただき、ありがとうございます。改めて、タイプ別の時間に対する感覚の違いについて、その特徴を整理してみたいと思います。
例えば上司から「ある新規事業の企画書を1週間以内に作成してほしい」と指示があったとしましょう。
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ドライビングは早く、ざっくりと大枠を描く
ドライビングは、「ゴール(目標)と期間・大まかな売り上げ予想が描けたら上司とすり合わせをして細かい部分を仕上げていけばいい(そして、できればその細かい仕事は他の人に振りたい)」と考えるため、上司への初回報告は企画書が6割できた時点ですぐに行う方が多いでしょう。「1週間以内に」と言われているのに2~3日で提出することもあります。6割できた早い段階で議論の机上に上げる方が、周りの力を活用しながら良いものを早く仕上げることができて生産的だと考えます。
ドライビングは、何をするにもスピード感を重視するタイプです。また「失敗は宝物」と捉えるため、100点を目指さず、6割もできたら十分だと、心の底から思っています。
アナリティカルの方からすると、もしかするといい加減に映ることもあるかもしれませんね。ただ、ドライビングの「周りの力を活用」しようとする考え方は、権限移譲の上手いリーダーには必須のものです。
アナリティカルは、締め切りギリギリまで熟考する
アナリティカルの方は、現状分析・他者の動向から必要な人員数・経費まで、綿密にしたいタイプ。1週間と言われたらきっちり1週間時間を使いきります。納得のいく100%の仕上がりを目指し残業もいとわないでしょう。
アナリティカルの方に仕事を任せると、言葉は研ぎ澄まされ、丁寧で分かりやすい企画書が完成します。プレゼンも同様で、誰が聞いても分かりやすく納得度の高い話し方をするタイプです。絶対に手抜きはせず、制限時間内で出せる最高の品質のアウトプットをします。
エクスプレッシブの方から見ると、細かくて融通がきかないと見えるかもしれません。またドライビングかの方にとっては「できているのに、まだ提出せずに何をしているんだろう」と不思議に思うことがあるかもしれませんが、これは最後まで絶対に手を抜かずに仕上げを行っている時間であり、アナリティカルにとってはとても大切な工程なのです。
エミアブルは、時間を周りとの合意形成に使う
続いてご質問者さまのタイプである、エミアブル。
エミアブルの方は、決められた1週間という時間を意識はしますが、自分を含めた周り全員が納得する新規事業を考えることを大切にします。考える途中で全員の意見を聞いて回る時間を持つため、気づいたら締め切りまで時間が無くなっていることも。
1週間経った時点で「もう少し時間をもらいたい」と言い出すこともあります。時間は、「皆で同じゴールを向いてスタートする合意形成のために使いたい」と考えるタイプです。
ドライビングから見たらスピード感に欠けると見えるかもしれませんが、エミアブルの方は自分ひとりで大きな決断をするのは、少し躊躇するタイプということも、併せて覚えておいてください。
エクスプレッシブは、締め切り時間を忘れがち
エクスプレッシブの方は、楽しく仕事を進めることに集中するあまり、「いつまでにその仕事を仕上げなければならないか」をストンと忘れていることがあります。「明日が締め切りです。どこまで進んでいますか?」とリマインドメールをもらって始めて「え!?どうしよう。締め切りのことはすっかり忘れていた!」と思い出すことも。
決して仕事をしていないわけではなく、時間は「楽しいこと」「ワクワクすること」のために使いたいと考えているので、時々ルール(締め切り)を不意に忘れることがあります。4タイプの中で一番時間に対する感覚が鷹揚なのがエクスプレッシブです。
周りの感情や状況が気になるエミアブルの方からすると、エクスプレッシブの自由な様子を見てドキドキすることも多いでしょう。タイトなスケジュールの中で仕事を進めなければならない時、時々リマインドメールを入れるなどサポートをしてあげてください。
まとめ
いかがでしょうか。時間に対する感覚はタイプにより異なるということを「企画書を作成する」ときの時間の使い方で確認してみました。違うということを意識していれば、相手の仕事の取りかかり方が遅いとイライラしたり、仕上げに時間がかかりすぎると怒ったりすることもなくなります。皆様が部下や後輩に仕事を振る時の参考にしてみてください。仕事を任せるのが上手い先輩・上司として一目置かれることでしょう。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ぜひ皆さまの職場でも使ってみてくださいね!
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