アダルトチルドレンが本音を言えるようになる方法~自己主張とワガママは違うことを実践で理解する~
アダルトチルドレンが本音を言えない理由
この記事では、アダルトチルドレンが本音を言えない理由を考察し、自分の意見を自信を持って言えるように、私自身の経験をふまえてお示ししていきます。
まず、結論から言うと、
アダルトチルドレンが本音を言えない理由は「幼い頃の心の傷」です。
あなたは、幼児期から思春期までの成長過程で、
「自分の意見を聞いてもらえなった」、
「自分の考えを言っても無視された」、
「~したいと言っても、否定されたり許してもらえなかった」
という経験がありませんか?
幼い頃ですから、否定や拒絶される相手は両親(=親毒と言ったりします)や家族のことが多いです。
当然、子どもは逃げることができません。
抵抗するにしても、力関係が明確ですから、ほとんど改善は望めないはずです。
すると、
長期間にわたって、精神的なストレスを受け、自分の本心を押し込めるようになります。
同時に、
親や家族、周りの大人の顔色を常にうかがって、
言っていいこと悪いことを、その場その場で判断するようになります。
また、
時間が経つにつれ、
自分の意見を言わないこと=親や家族が言うとおりに行動すること
が当たり前になっていきます。
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」の言葉に麻痺した私
私には、三つ年下の弟がいます。
明るくて、おもしろくて、バスケットが得意で、人気者。客観的に見たら「誰からも好かれる」タイプです。
今は、互いが結婚して家庭を持ち、距離的にも離れているので、なんのわだかまりもありませんが、長い間、私は弟が苦手でした。
おそらく弟も、嫌な姉貴と思っていたでしょう。
仲が悪かった理由は、「性格が合わないから」ではなく、
家族の中での自分と弟の立場の差・待遇の差に不満を持っていたから、というのが正しいです。
たとえば、
あっこはお姉ちゃんなんだからお手伝いしなさい
あっこはお姉ちゃんなんだから我慢しなさい
○○は長男だから、貯金をしてあげる
○○は長男だから、東京の私立大に行ってもいい
などの言葉が、心のひっかかりとしてありました。
中でも、
一番嫌だったのは「お姉ちゃんなんだから~しなさい」でした。
両親が共働き、代わりに祖母が母親代わりでしたが、祖母は都会から嫁いで慣れない農作業をしたため、腰を悪くし、私が物心ついた頃にはまっすく立てない状況でした。
何かにつかまらなければ立てない祖母は、日々の動作がすべて大変です。
ご飯を作るのも一苦労
掃除をするのも一苦労
畑仕事の水やり、収穫も一苦労
毎朝の布団の上げ下ろしも一苦労
トイレのあとにズボンをあげるのも一苦労
外への異動、野菜売りには、手押し車やリヤカーが必須
そのため、寝室を一緒にしている私は、祖母からも家族からも
「お姉ちゃんなんだからお手伝いして」と言われることが日常でした。
いつしか、
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」という言葉に、麻痺してしまっていました。
一方で、その役目を弟が頼まれることはほどんどなく、幼いながらも、男女差や不平等を感じずにはいられなかったのです。
意志を主張することとワガママの履き違え
自分の欲求や意志を伝えようとした時に毎度無視されたり、強い言葉で否定されたり、我慢を強いられてきたアダルトチルドレンは、どうせ言っても無駄だと思うようになります。
次第に、主張すること自体を諦めてしまいます。
また、「~したい」「~が欲しい」「~になりたい」」という欲求を通そうとすることは、ワガママだと思い込んでしまいます。
特に、高圧的だったり、DV気質な親・家族の前では、子どもはどんどん萎縮してしまいます。
すると、
まずは親を怒らせないように、
家庭の雰囲気が気まずくならないように、
振る舞うことが最優先になってしまい、
無意識のうちに自分の気持ちを押し込めて、意見を言うということができなくなってしまいます。
つまり、
アダルトチルドレンが本音を言えなかったり、ハードルが高く感じるのは、
長年の経験から、
自分の意見を主張すること=ワガママな自己主張
という構図を、心の中に作ってしまっているからなのです。
ところが、学校や会社では、
「~さんの考えを聞かせて」とか、
「~くんは意見がないの?」と言われるのですから、混乱してしまいます。
自分が何か言うことで、
周りを不愉快にさせてしまうのではないか?
自分勝手なやつだと思われるのではないか?
と思ってしまい、
結局、意見は言えずじまいになってしまうのです。
幼い日の想いに寄り添い、本音に向き合う
アダルトチルドレンが本音を言えるようになるには、
意志の主張をすること=ワガママを通すこと
という間違った考え方を修正し、
叶えられなかった昔の想いを、ひとつひとつ見直していくことが必要になります。
それまで自己主張する機会を得られなかったのですから、
大人になったから、
親や家族の意見を気にしなくてもいいから、
といって、急にできるようにはなりません。
できない自分を「やっぱりダメなんだ」と悲観する必要はないですし、まして責めたりしてはいけません。
跳び箱や逆上がり、水泳、マット運動など、子どもがそれまで出来なかった運動ができるようになるには、それなりの練習時間と努力が必要です。
①言いたいのに言えなかったことを書き出す
私は、幼い頃、本当は言いたかったのに言えなかったことをノートに書き出してみました。
友達と遊びに行きたいけど言えなかった
チョコレート菓子を買って欲しいけど言えなかった
弟にもお手伝いを平等にさせてほしかったけど、言えなかった
酔ったおじいちゃんのお世話係をなんで自分がしないといけないのか。不満だったけど、言えなかった
よその家族のように仲良く出かけたかったけど言えなかっった
②ワガママだと思い込んでいた理由を書き出す
お父さんに怒られるから
お母さんに「うちにはそんなお金の余裕はない」と叱られるから
おばあちゃんが大変なのに、手伝わないのはひどい人間だから
弟より自分が年上でお姉ちゃんなのに、文句を言うと怒られるから
そもそもガチャ家庭なのに、仲良くなんて無理だと諦めていたから
③大人の今ならできることに意識を書き換える
遊びに行きたい→自分で稼いだお金で、休暇を使って、自由に行きたい所へ旅行できる
~が欲しい→お菓子も洋服も、化粧品も、アクセサリーも、欲しいものは買うことができる
平等じゃない→今の仕事は男女差で給料の差はない/年齢差はあっても、プロとしては皆平等の立場
世話をしないといけない→今は夫婦2人暮らし/互いに自立していて、双方の両親の世話をすることもない
仲良くしたかった→両親は不仲でも、私たち夫婦の関係は良好/両親を変えることはできなくても、自分たちがよりよくなることは可能
④自信を持って本音と向き合う
実際は、もっとたくさん書いて、幼少期の本音に向き合いました。
本当は言いたかったけど言えなかったことは、ワガママではなかったんだ、と納得できるまで、何度もやってみました。
すると、過去は変えられないし、昔の家族関係は替えられないけれど、今の自分はいくらでも変えていくことができると実感できるようになりました。
次第に、自分が思ったことを相手に伝えることも、前よりスムーズにできるようになっていきました。変な緊張感がなくなり、自分の考えを自信を持って話せるようになっていきました。
あなたも、自分の本音と向き合ってみてください。
最後に
読んでいただき、ありがとうございました。
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