親の過干渉が生み出す自責感情を手放して、自分らしく生きる
はじめに
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
今回は、アダルトチルドレンが「自分を責めてしまう」理由として「親の過干渉」について取り上げます。
そして、最後に示す実践をすることで、あなたの「生きづらさ」が和らぎ、「誰にも/何にも縛られないあなただけの人生」を歩けるようになります。
以前note初回で、「アダルトチルドレンの自己否定感の強さ」について書きました。
自己否定感も自責の感情も、幼児期に否定されてきたことで自己肯定感が育たず、自信が持てないことが根幹にあります。
今回は、機能不全家庭における「親の過干渉」に目を向け、あなたが自責感情や自責癖を克服する方法を伝えていきます。
はじめに。
あなたは、以下のような自覚がありますか?
アダルトチルドレンであれば、強弱は別として、ほとんどの方があてはまるのではないかと思います。
上記の5つのうち、「親のせいだと思う」「自分のせいだと思う」の2つが注目の感情です。
まずは、この感情を生みだしている原因に注目します。
親の過干渉がもたらす生きづらさ
アダルトチルドレンの親は、親自体がアダルトチルドレンの可能性が高いです。
怒鳴られたり、否定され続けて親になってしまう。
すると、立場は親となっても、自己肯定感がないため、子育てや子どもを愛する自信がありません。(アダルトチルドレンだと気づいていない方も多いでしょう。)
子どもを愛そうとすると、逆に、
「過干渉=親の理想や期待を子どもに押しつける」形になるのです。
たとえば、以下のようなパターンです。
似たものに「過保護=親が過剰に子供を保護する」があります。
私は、過保護=過干渉と思っていましたが、心理学では別の扱いのようです。
過保護は、子どもが「自分のために言ってくれた」とか「いつも見守ってくれている」と親の愛を感じられる場合は、かえってよい関係が保てるというのです。
過干渉は子供の心を圧迫し、自立心や自分らしさを阻害してしまう。
常に親の言うことを守らなければならなかった過去が、アダルトチルドレンに「諦め/無力感/絶望感/希死念慮」をもたらし、社会での人間関係を困難にするのです。
自責の感情を読み解く
① 自罰感情(自己処罰の感情)
親の過干渉によって、精神的に抑圧されてきたアダルトチルドレンは、自分を責める気持ち=自罰感情を持つようになります。
・親の機嫌を損ねないようにしないといけない
・親の期待を裏切ってはいけない
・親が敷いたレールから反れた人生は許されない
「〇〇でないといけない」は、子どもの心を締めつけます。
できなかった場合には、
・「何で言うことが聞けないのか!」
・「お前はダメな人間だ!」
・「そんなこともできないなんて情けない!」
と怒鳴られたり罵倒されたりし、自分は生きている価値もない人間だと自らを責めてしまうのです。
② 他罰感情(他者処罰の感情)
もうひとつのパターンとして、他者を責める気持ち=他罰感情があります。
ここでの他者は、自分をひどい目にあわせている者=親であり、
・私は親のせいで、不幸を背負ってしまった
・私は、自分をこんなふうにした親を絶対に許せない
・あんな親の元に生まれなければ、苦しむことはなかった
という「怒り/恨み/憎み」の気持ちのことです。
アダルトチルドレンは自罰感情を持つ人が多い一方、他罰感情は気づいていない場合も多いのではないでしょうか。
幼少期という親の庇護下でしか生きられない状況では、親=絶対的な存在です。
そのため、親からどんなに精神的な虐待を受けていたとしても「それが当たり前」と思ってしまう。
洗脳状態と言っても不思議ではないのです。
重要なのは、他罰感情は自罰感情と裏表の関係ということです。
私の場合
私の場合は、過干渉の主体は親だけではありませんでした。
昭和の3世代家族だった私の家では、両親が共働きだったため、実質的な子守は祖母がやってくれました。
祖母にしてみると私は初孫であったのでかわいいし、身体が不自由な自分の支えとなってくれて、感謝の気持ちもあったと思います。
常に私の行動を管理したがりました。
小学校に上がるころには、学校での友達ができ「〇〇ちゃんの家に遊びに行きたいよ」と言うと、決まって「行っちゃダメ、向こうも迷惑なのよ」と許してはくれません。
また、「友達と図書館で勉強してくるから」と言うと「4時には必ず帰ってきなさい」と…。
自由になる時間が1時間しかないなら行かないかな、せっかく誘ってくれたのに嫌われちゃうかもな。
そんなふうにいつも悲しく思っていました。
父は短気でDV気質で、いつも母と喧嘩していました。
夜勤の週は特に機嫌が悪く、なにかにつけて当たり散らしていました。
一方で、外面のいい人でした。
私が大学生になると友達の誘いは夜だったりするのですが、当時は家電話にかかってくることもありました。
私は、飲み会・カラオケの誘いを受けても「夜8時には迎えに行くからかえって来い!」と言われるのが分かっていたので、電話を取ることはありませんでした。
居留守を使っているのを知っているのに「ああ、あっこですか?いますよ。〇〇ちゃん久しぶりだね、仲良くしてやってください。」と安請け合いしてしまうのです。
そしていつものごとく夜19時半には携帯が鳴り始め、留守電には怒鳴り散らす声が延々と録音されている…。
しまいには、居酒屋に電話をして呼び出させる始末。
本当に惨めで、情けない気持ちでいっぱいでした。
私は早熟で、「自分の家族が変だ」というのは早い段階で気づいていました。
ただ、それが機能不家庭で、そのために自分がネガティブ思考になってしまっていることには気づませんでした。
だから「自罰感情」に苦しめられて、
・私なんかいないほうがいいのに
・なんで生まれてきてしまったのだろう
・頑張ってもどうせダメなんだ
と自分を責め続けていました。
自責癖からの回復のためにできること
① 自分を許す・自罰感情を手放す
これまでもお伝えしてきましたが、アダルトチルドレンがさまざまな「生きづらさ」を克服していくためには、「自分と向き合う」ことが不可欠です。
自分を責める「自責癖」からの回復に必要なことは、
どんな自分もあなた自身なのですから、ありのままを認めることです。
長い間、押しつぶされそうな恐怖や苦痛を味わってきた人ほど、「自分を責める感情」を手放すことは難しいと感じます。
私自身この年になるまで、ずっと自罰感情を抱え、自分で自分を苦しめて生きてきましたから。
それでも、あなたが「自分が嫌で仕方ない」と思うのは、「自分と向き合って自分らしく生きる」ことを願っているからなのです。
どうでもいいのであれば、そこに執着はないし苦しむこともない。
あなたの苦しみは、あなた自身が今の自分をちゃんと受け止めたいと思っている証なんです。
どうか、一歩ずつでいい、「自分を責めること」は止め、自分と向き合ってみてください。
② 未来に目を向ける
あなたにとって、過干渉の主体は誰でしょう。
母親ですか?
父親ですか?
祖父母、兄弟ですか?
私には分からない、あなただけの苦しみの過去がありますよね。
でも、「縛りつけていた他者」をどんなに恨んでも、憎んでも、あなたの心の傷が癒えることはないんです。
むしろ、恨んだり憎んだりを繰り返すほど、記憶は深く塗りなおされ、鋳型のように固く壊れないものになってしまいます。
昔、掛け算の九九を暗記したことを覚えていますか?
何十、何百回と唱えて覚えたことは、まったく使わなくなっても突然言おうと思えばすぐ言えます。
それは、記憶を何度も塗りなおして鮮明なものにしたからです。
あなたの苦しい過去や記憶は消えることはありません。
でも、あなたの現在・未来は、あなた自身が「何に/どこに/誰に/目を向けるか」で変えることができます。
自分らしい生き方を
あなたの未来は、自分を大切にする瞬間をひとつひとつ積み重ねていくことで「誰にも縛られないあなたのもの」になります。
誰かに縛られる人生とは、もうさよならしましょう。
新しいことを始めるには勇気と気力が要りますが、誰かの力を借りるわけではないので、自分のペースで始められます。
疲れたら休めばいいし、自罰感情が出てきたら「ああ、今私は昔の自分に縛られているな」と認めればいいんです。
エネルギーの回復を待って、また始めればいいんです。
どうか、あなたはあなただけの人生を歩んでいってください。
1か月後、半年後、1年後には、見違えるように変化しています。
自分の人生の主役になっているはずです。
最後に
読んでいただき、ありがとうございました。
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