見出し画像

ぽん太の甲州街道歩き旅(5)高尾→相模湖

こんにちは。ぽん太です。今回は甲州道中難所の一つ小仏峠越えです。今回はお友達の太郎君と花子さんも同行してくれることとなりました。さて、どんな旅路になることやら。


本日の行程

本日のルート(さんたつHPより)

Google mapでは小仏峠越えの山道がうまく入らないため、下記「さんたつ」のサイトより引用させていただきました。また実際のスタート地点はJR高尾駅からになります。

旅日記

2024年10月13日快晴。今日はハイキングにちょうどよい秋晴れだ。甲州街道初の山道を歩き、小仏峠(標高548m)を越える。このほか、関所跡(小仏関所跡)や甲州道中数少ない本陣跡(小原本陣跡)など見どころも多く、太郎君と花子さんを誘ったところ喜んで参加してくれた。

さて、9:30 JR高尾駅で太郎君と花子さんと待ち合わせ。2人とも旅好きということでさすが身なりも旅慣れている。9:45頃出発。

駒木野宿

しばらく20号線沿いを歩くが、西浅川の交差点で旧道に入る。すると南側に高尾駒木野庭園とあるので中に入ってみることに。隣の病院の院長の自宅跡を見学無料で開放しており、盆栽や池などを備えた日本庭園ですばらしい。

本日の出発地、JR高尾駅。関東の駅百選に選ばれているようだ


西浅川の交差点を右に進む☞


高尾駒木野庭園の中(立派な盆栽が並ぶ)


池もには鯉がたくさん泳いでる


10:15 小仏関所跡に到着。戦国時代にはこれから登る小仏峠に関所があったようだが、江戸時代にこの場所に移されたようだ。「入鉄砲に出女」といって江戸の治安維持のため、「江戸に持ち込まれる鉄炮」(入鉄炮)と、「江戸から出る江戸屋敷に人質として置かれた大名の妻女」(出女)を取り締まった。

このあたりはかつて駒木野宿のあったところだ。隣の小仏峠と合宿で、月の後半を問屋の継立業務に費やしていたようだ。

小仏関所跡


駒木野宿碑

ここから先は交通量も少なくなり、歩きやすい。真上には中央高速もみえるが、結構高いところを走っているのだな。車で走っている時にはそう思えないが、こうして歩いてみるとその高さがよくわかる。

すると花子さんが、札がたくさん掲げられている古民家を発見。かつての旅籠跡のようで、近くにある蛇滝水行道場(滝行)の講中が宿泊した宿だったようだ。


旅籠跡。講札がたくさん並べられている


講札


あんな高いところに中央高速が走っている


高尾梅の郷

このあたりは梅林が多い。昔、3月ごろ観梅のためこのあたりを歩いたことがあるが、多くの梅林がある。特に木下沢(こげさわ)の梅林はダイナミックですばらしい。木下と書いて「こげ」と読ませるのはなかなかの難読地名だ。

高尾梅の郷


春はこんな感じ(2018年3月撮影)


木下沢梅林(2018年3月撮影)

するさしには峰尾豆腐店があり、ここのドーナッツがうまいのだが、今日は日曜日のためお休み。残念。
出発して1時間ほどたったので、浅川国際マス釣り場のあたりで小休止。おやつを食べてエネルギーチャージ。

浅川国際マス釣り場


小仏宿

赤煉瓦のガードをくぐると、もう小仏宿だ。駒木野宿から約3kmしか離れていないが、前述のとおり、駒木野宿との合宿で、月の前半問屋継立業務を行っていたようだ。

いい感じの赤レンガだ


徐々に勾配があがっている


川の水も清らかだ

小仏峠

11:40 小仏峠バス停に到着。バスはここまで。多くのハイカーがバスから降りてくる。徐々に登りとなり、12:00 山道の入り口の駐車場に到着。
ここからいよいよ本格的な山登りだ。
山道は日影のせいか、結構涼しく、快適な登山だと当初は思っていたが、だんだんきつくなり、3人ともバテバテ。
徐々に空が開けてきて、12:30 小仏峠に到着。すばらしい展望が目に飛び込む。そしてお弁当タイム。

小仏峠バス停


駐車場からは本格的な山道が始まる


沢の風が涼しく、最初は余裕であったが・・・


小仏峠までの登り


このあたりではバテバテ


小仏峠に無事到着(標高560m)


ここからは眺めも良し

小仏峠は、かつて小さな仏像が祀られていたことに由来する。ここで東京都(旧武蔵国)とおさらばし、2つ目の神奈川県(旧相模国)に入る。

お弁当を食べて体力を回復してきたので、13:00頃出発。このあたりは結構涼しいので、長袖を着る。
あとは、林の中を快適に下っていく。

峠で地図を売っていた


甲州道中案内板


神奈川県(相模原市)に突入


なかなか快適な道じゃ


このきのこを食べるのは危険そう


ここで車道に合流

13:45 車道に合流後、相模湖方面へ進んでいくと、またもや、中央高速が出現。ずいぶん高いところを走っている。路線拡張工事中のようだ。

中央高速を見上げる


特急あずさがそばを通り過ぎる


小原一里塚跡


国道20号線に合流


日本橋から63km地点

小原宿

小原の一里塚跡を抜けると、小原宿だ。小原宿も隣の与瀬宿との合宿で、小原宿は小仏宿から来た人と荷を扱い、与瀬宿をとばして、先の吉野宿まで継立てた(片継ぎ)。
小原には、日野宿同様、立派な本陣(小原宿本陣)が残されており、休憩がてら見学をする(14:30-14:50)。この本陣を利用したのは、信州の高島藩、高遠藩、飯田藩の3藩の大名と甲府勤番の役人だったようだ。東海道と比べて利用する藩が少ないのはもっともだ。

小原宿本陣


玄関には立派な瓦が備え付けられている


中の様子


この駕篭があの山道を通ったとは到底思えないのだが


小原本陣を出ると近くに、「甘酒」の幟が見えたので、小休止(14:50-15:10)。和菓子屋さんであったが、中で喫茶もできる。太郎君と花子さんは甘酒を、ぽん太は豆茶をいただく。
豆茶は、炒った豆のほか、梅干し、昆布が入っていて、なかなかうまかった。

豆茶。急須がオシャレ


かつての屋号を掲げるおうちも散見される


ようやく15:30頃 JR相模湖駅に到着。
いい汗かいたので、駅からバスに乗って、さがみ湖温泉うるりまで赴く。
そして湯上りのビールは最高。
今回初参加の太郎君と花子さん、お疲れ様でした!

JR相模湖駅前


さがみ湖温泉うるり。さがみ湖MoriMoriバス停から5分ほど歩く

記録

  • 総歩数:27,617歩

  • 実際に歩いた距離:16.5km

  • 訪れた宿場:駒木野宿・小仏宿・小原宿

  • 宿泊:なし

おわりに

甲州道中難所の一つ小仏峠への道のりは本格的な登山道で、なかなか歩きごたえのある道でした。今回のコースは、庭園あり、関所跡あり、山道あり、本陣ありの見どころ一杯のコースです。この区間だけでも甲州道中の旅路を味わうことができるよい道のりだと思います。そして最後に温泉に入り、おいしいビールを味わえます。お薦めしたいと思います。
それでは、ごきげんよう。


いいなと思ったら応援しよう!