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2023年7月の読了本

こんにちは。武知慶です。
2023年7月に読んだ本の感想文です。


ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ/知廣純)

本の内容説明で、ミステリなのかと思っていたけれど……そう思って読むと少し物足りなく感じるかも。
それより、湿地でひとり生き抜いた女性の成長譚として読むほうが合っていると思う。著者が動物学者なだけあって、湿地を取り巻く自然や動物たちの描写が素晴らしい(これを翻訳するの大変だったんじゃないかなぁ)。

映画もまだ観てないので、これから観ます。。。

人の波に乗らない 笑ってる場合かヒゲ(藤村忠寿)

『水曜どうでしょう』のディレクター・藤村忠寿さんのエッセイ。
新聞の連載をまとめたものなので、その時々の時勢が反映されていて、「そういえばこんなこともあったな」とか、思い出しながら読むのも面白い。
(特に今回は2020年から2022年の3年間なので、いつもよりその傾向が強いように感じる)
コロナ禍に入って初期の頃、藤村Dがどうでしょうハウスで野鳥観察する動画を見るのが、一種の救いだったなぁ、とか。

何というか、考え方が柔軟で羨ましいなぁ、と思う。
自分で考えて行動するという、シンプルなことを普通に実行できる強さも。
(どうでしょうハウスで野鳥観察というのも、それができる環境だったとはいえ、自分だったら………すぐに行動できなかったんじゃないかなぁ、と)

あ、ちなみに、私が好きな水曜どうでしょうの企画は、「対決列島」と「夏野菜」です(誰が興味あんねん)。

ハロウィーン・パーティ(アガサ・クリスティ/中村能三)

映画化されると聞きまして、その前に原作を読んでおこうかと。

ハロウィーン・パーティで、人殺しを見たことがあると証言した少女が殺害される。……「人殺しを見たことがある」なんて、不特定多数の人がいるパーティで言っちゃダメだよ……と思うものの、目立ちたいがためにそういうことを言っちゃうのが子供なんだろうなぁ、と。

ポアロが地道に聞き込みを重ねていく中で、私もポアロと同じだけの材料を得ているはずなのだけれど……最後まで全くわからなかった。何で気づかなかったんだろう?
(……まぁ、登場人物の名前をうろ覚えな状態で読んでて、謎解きなんてできるわけないか……)

映画版の邦題は『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』だそうな。
原作で描かれているハロウィーン・パーティがどのようなものなのか、映像で見てみたいと思っていたけれど……それは叶わなさそう。
原作がどのようにアレンジされているのかを楽しみに待とう。

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