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「ともだち」って?~絵本紹介~

今年は、桜の開花が遅れ、桜の花咲く中での新生活のスタートとなりましたね。
 
改めまして、
新入学、新入園、そしてご進級おめでとうございます。
 
新学期が始まると、いろいろなことがリセットされ、多くの子供たちが期待と不安の狭間に身を置くことになります。
 
それはお子様を支える保護者様も同じこと。
 
何か不安があれば、ぜひ、私共スタッフにお声がけください。
いつもと変わらぬ教室が皆様を待っています。
安心してご登校くださいね。
 
それから、こういった不安定な時期は、自分を整えることも大切です。
 
目を覚ましたら、まずは大きく深呼吸を!
そして、鏡に映る自分にエールを送りましょう!
併せて、家族に笑顔で挨拶をしてみましょう!
 
それだけでも気分が晴れやかになるものです。
 
本日は残念ながら雨模様ではありますが、週後半からは陽ざしが戻る予報。
全てのお子様の、そして保護者様の瞳ががキラキラと輝く毎日であることを願っております。

「今週のトピック」より

既に何度か引用しておりますが、今回も教室の「今週のトピック」から拝借。

私の住むここ「さいたま」は、予報的中で激しい雨。
今は風も伴い、窓ガラスは雨粒で曇り、外の景色を楽しむことはできません。

かく言う私は、今日が定休日。
おかげさまで、こうやって分を認めているわけです。

今年は早くから暖かい日もあったので、早々に葉桜になってしまうのでは?と思っていましたが、予想は大きく外れ、今が盛り。

ご近所に立派なソメイヨシノをお持ちのお宅があり、それを愛でながらの通勤が楽しみの一つでもあるので、今はただ、この雨で花びらが散ってしまわないことを祈るばかりです。

ところで、冒頭に引用した「今週のトピック」では、毎月月初にテーマを決めて絵本を紹介しています。

今月紹介したのは、次の2作。

「ともだち」
作:谷川 俊太郎
絵:和田 眞
出版社: 玉川大学出版部


2002年11月に発刊されたこの図書、私は幼児から小学生、大人まで幅広く読んでいただける良本たと思っています。
 
読んだことのある方はご存じと思いますが、この本には多くの問いかけがあります。
 
親子で、その問いかけについて考えるのもよし、自分自身に問いかけてもよし・・・。
「ともだち」という存在を通して、価値観を見つめなおすよいきっかけになる素晴らしい内容です。

問いについての「答え」は一つではありません。
作者と同一である必要もないのです。
ただ、考えるきっかけとなることは間違いないし、考え続けることが大切なのだと思います。

この本を通して、そんな「姿勢」に気付いてもらえたら嬉しいなと思っています。


2冊目はもう少し小さな子供たちに向けた図書をチョイスしてみました。

「ともだちいいな」
作・絵:いもと ようこ
出版社:岩崎書店


ぬくもりを感じる絵とわかり易い描写、真っ赤なボールも印象的です。

視覚優先の小さな子供も集中力を切らさず親しむことができると思いますし、何より身近な題材であることも魅力のひとつです。

誰でも一度は経験していますよね、取り合いっこって。

余談ですが、遠い遠い昔、長男を育てていた時のこと、この「取り合いっこ」の場面で考えさせられたことがありました。

忘れもしない、年少になって初めてクラスメイトの家に御呼ばれした時のことです。

複数名のご家庭が集まり、母親はおしゃべりに花を咲かせ、子供たちは思い思いのおもちゃで遊んでいました。

次男はまだハイハイ真っ盛りで遊び相手になるほどではなかったこともあり、室内遊びの時は一人遊び中心だった長男ですが、この日はお友達と一緒にプラレールをつないで遊んでいました。

そんな時、事件は勃発。

その家のお子さんは、もう一人の友達がプラレールをつないでも何も言わないのに、息子が繋ごうとすると「ダメ!」と言って嵌めたレールはずしてしまいます。

息子はめげずにまた嵌めますが、やはりまた外し、しまいには「使わないで!」と言って取り上げてしまいました。

その様子を見ていたその子のお母さん、すくっと立って子供たちのもとへ・・・と思いきや、使っていたものとは別のプラレールをいくつか持ってきてきて、ご自身の子供とは離れた場所にポンと置くと息子にこういいました。

「こっちでこれを使って遊んでね。」

え?
私は耳と目を疑いました。

だって、邪魔しているわけでなく、一緒に遊ぼうとしているだけなのに。
しかも、もうひとりの子は一緒に作っているのに…。

一緒に遊ぶための提案はなし?????

未熟だった私は、あまりの悲しさに「用事がある」と言い訳し、息子たちを連れて他のお友達よりも一足先にその場を後にしてしまいました。

そして、帰った後、息子を何度もぎゅっと抱きしめたことを覚えております。


物があふれる今、また個人が尊重される今、その対応が必ずしも間違ってはいなかったのかもしれません。

ですが、その前にできる「声がけ」や「工夫」があったのではないか?とは今でも思っています。

今回ご紹介した本は、そんなことを考えるきっかけにもなる本なのではと思います。


今回取り上げたのはこの2冊ですが、「ともだち」を題材にした図書は数多く存在ます。

是非、心に残る1冊をご享受ください!


これからを生きる子供たちには、1冊でも多くの絵本と親しみ、いろいろな考えたかに触れてほしいと願っています。

また、我々大人も、大人こそ、絵本ともっともっと関わり、凝り固まった脳と心を解す必要があるかもしれません。

脳と心が柔軟になれば、余裕が生まれ「優しさ」の種を多く持つことができます。
その種を、たくさんの未来人に分けることができたら、こんな素敵なことはありませんよね!


最後に・・・
今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
ぜひ足跡の「スキ💛」を残してください。
お時間があれば、コメントもよろしくお願いいたします。
きっとあなたの「それ」が、私のそして誰かの「笑顔」に繋がりますから!


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