本「読まない」急増6割

光希重名士の姓名判断的ココロ(37)

読書


【天命】32画

9/18日付け読売新聞朝刊によれば、1か月に本を一冊も「読まない」とした人が、前回調査から大きく増え、初めて6割を超えたことが、文化庁が17日に公表した2023年度の「国語に関する世論調査」でわかった、とのこと。

読書量が以前より減ったとした人も過去最多の7割となったらしい。同庁は「スマートフォンやSNSの利用に押され、『読書離れ』が加速しているのではないか」と分析しているそうです。同庁の担当者は「ネットやSNSの文章は短く、簡単に読めてしまう。本でまとまった量を読むことは、思考力を身につける上で、とても重要だ」としています。勿論そういった効果はあるのでしょうが、それだけではないのではないでしょうか。

「本」と一口に言いますが、多くの「ちゃんとした本」は、引用部分の出典が明らかにされています。つまり拠って立つ資料が掲載されているのです。これは非常に重要な事です。多くは大本の「一次資料」であり、また論文や著作から借用・引用してあるところに関しては、きちんと明示しています。

ネットの情報はよく、《玉石混淆》とも言われますが、およそ出典は明らかにされない事が殆ど。それどころか、どこかで聞きかじったような知識や知見の欠片が、随所に適当に散りばめられているため、その内容が信用できるのか出来ないのか、判断がつかない事が多い。当然責任の所在も明らかではなく、結果的にネット情報に翻弄される人が多くなってしまうのでは?

また、普通は気にされない人が多いのですが、「本」が出版されるに当たっては【校正】或いは【校閲】といった作業を必ず経ています。その結果、誤字・脱字・誤用法などが日本語のプロによって修正され、「本」は正しい日本語で正しい内容が印刷されていくのです。ネット情報などとはここが、根本的に異なっています。スピード重視だからなのか、ネットニュースを読んでいると誤字・脱字・誤用法がとにかく目につくので、信頼度は今ひとつ。

つまり、正しい知識を得ようと思ったら、ネットではなく最終的には「本」で確認せよ、という事。情報を得るには対価を支払わなければいけません。タダより高いものはないからです。ネット情報の海に溺れる人が多いのはその自覚がないせいでは? かく言う私も、ネットが興味の初動に繋がることは多いのですが、それ以降の情報収集は「本」をメインとしています。

因みに「読書」の【天命】である32画はチャンスに強い大吉数なのですが、自分だけで成功できるわけではありません。周囲の人々の力を借りて、そして周囲の人を自分も活かしてこそ、大成功への道が開けるという運勢。著名人で2人だけ挙げておきましょう。1人は明石家さんま氏。もう1人は自民党総裁選候補の高市早苗氏。お二人ともご出身は奈良県なのが、ご愛敬です。

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