50代に向けて自己啓発ビジネスをするなら
今や50代が日本経済を支えているような時代。
人口の多いこの世代をターゲットに、ニーズに応えたい方も多いことでしょう。
実は先日スピリチュアル系のYouTubeを見ていて
「50代は選ばれた人たち」
という見出しを見てなるほどなあと思いました。
いくつになっても人生の悩みは尽きないもの。
自己啓発やコーチング、ヒーリングカウンセラーの動画はいつの時代も人気です。
ですが、若い人たちには理解しづらいのが50代60代の悩み。
年齢はもちろんですが、世代の問題というか、育った時代背景がまったく違います。
個人として大切にされた経験もなく、少ない椅子を奪い合い、生存競争を生き残れ、と言わんばかりの過酷な状況を生き抜いてきたのが50代。
戦争ほどではありませんが、世の中が厳しかったことは事実です。
そんな世代から見たら転職がスキルアップになる今の若者の生き方は羨ましすぎます。
今年から試行されている「こども基本法」を読みましたが、その内容は眩暈がするほど「若い世代がど真ん中」です。
「生きることに幸せを感じる社会の実現」なんて夢みたい。
一方の50代は、不安定な雇用の中で魚の卵のように産みっぱなし。
その苦労は戦争体験者が戦争を語るくらい生々しく、無力さと悔しさに満ちています。
大学を出てすぐ就職氷河期に受けた「今までの努力は何だったのか」
ブラック企業で働くことの苦しさ。
上からの圧力、出世してもパワハラと言われかねない立場。
だからこそ、まずはその苦労をねぎらうことが大切じゃないか、
「ここまで生き抜いてきた、すごいっ、頑張ってきたんですね、尊敬します」
なので、初っぱなから
「あなた方50代は選ばれた存在、ライトワーカーです。
あなたの力をぜひ世間の為に役立てましょう。その方法についてお教えします」
っていうのはぐっと心をつかまれました。
いや、凄いなあと。
主催者は50代の方で同世代。
これなら50代の自尊心も満足するはずだよと。
生きてきたことは凄いこと、まずはそこに敬意を払います、
というセミナーにはお目にかからないので新鮮でした。
動画の広告によくある
「稼ぐことに関心ありますよね?
お金を払えば1000万の価値のあるような方法をお教えします」
というやり方で今の50代が簡単に乗ってくるのかどうか。
それに気づいた人からやり方を変えていくんでしょうけど、数年後にはどうなっているんでしょう。
今からちょっと楽しみです。
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