見出し画像

 指示待ち人間の適所(中国への道⑰)


冷静に考えて、「自分は指示待ち人間ではない」とは断言できない。
むしろ(場合によっては、かなり指示待ちになるのではないか)とさえ思う。山中、ふとそんなことを感じた。

適材適所という言葉があるわけだから、指示待ち人間にも適所があるに違いない。それで調べてみた。いろいろとウェブサイトはあったが、おおむね以下の職業が「指示待ち人間に向いている」として挙げられていた。

事務
経理
工場のライン業
清掃業
運送業
倉庫内作業
SE(下流)
ルート営業

「ふざけんな、○○(職種)なめんな!」と言いたくなることは多々あるだろうと思うが、そういう話ではないのでご容赦いただききたい。あと、私も同感だ…全部できる気がしない。

やりたくない、とかいう以前の問題である。

あくまでも主観的なものではあるが、これらの職業について、私が限界まで頑張って得られるであろう点数を100点満点で考えてみよう。また、どのぐらい続けられるかも考えてみよう。なお赤点回避は40点からとする。

事務・経理
⇒39~41点。もって3か月~半年。事務処理能力が壊滅的に足りない。欠落とまではいかないが、限界まで頑張ってギリギリ赤点を回避できるかどうかというところだろう。

工場のライン業
⇒35~40点。もって2~3か月。その昔、某パン工場のライン工アルバイト(ベルコンを流れてくるパンの仕分け)をした経験がある。あの時は他のバイトを受けなおすような時間適余裕がなかったので2か月耐えきったが、まったくもって苦行としか感じられなかった。おかげで(これは向いていない)と悟ることができたが。バイト後に飲まなければやっていられず、酒代がかさんだことが鮮明に思い出される。

清掃業
⇒0点。こちらも昔に経験があり、2か月でクビになった。素行不良ということもなかったと思うので、だから単純にひたすら向いていなかったということだろう。

運送業
⇒0点。といってもこちらで経験があるのは駐車場での車庫入れ運転代行だが。友人の紹介で行ったはいいが、自動車の運転能力が皆無であり「やめておいたほうがいい」と即日クビを宣告された。あの日、明らかにその業界の人間が乗ってきた右ハンドルのベンツをぶつけなくて良かった、と今でも心底から思っている。

倉庫内作業
⇒40~70点。ただし、もって1年。筋トレ感があるのは悪くないが、2年は無理だろう。

SE(下流)
⇒スキルがないため計測不能。だが訓練を積んでも半年がせいぜいか、クビをくらうと思う。

ルート営業
⇒死亡。

指示待ち人間の適所を探すはずが、自分が「社会不適応者」だという事実があらためて浮き彫りになる結果となってしまったが・・・ともあれ、自分を「指示待ち人間」だとお感じになるなら、それを活かせる職業を調べてみるのは悪くないことだと思う。「馬鹿と鋏は使いよう」と言うが、この場合は「長所/短所は考えよう」と言うところだろうか。

私は社会不適応者だということが判明してしまったが。
まあ、そんなことは14歳のころから知っていたからどうでもいいが。
・・・とはいえ、また改めて痛感してしまい、すこしショックだったが。

そんな私が中国に働きに行くわけで、なんだか筋書き的には【異世界転生】のようだ。
とはいえ、特にチート的展開もなにもないので、
「あれ? 俺、またなにかやっちゃいました?」
「クビだこのバカ野郎!」
こうはならないことだけを祈る。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?