食事記録#11『人質の朗読会』【ネタバレなし】
はじめに
九つのお話からなる「朗読会」。
読むのは三周目。全ての話をやんわりと覚えていたけれど、特に印象に残る話が読むたびに変わっていておもしろい。
前回は「第三夜 B談話室」。今回は「第二夜 やまびこビスケット」。
あなたにも読んでほしい。
あらすじ
遠く離れた山岳地帯の小さな村。世界の片隅の隔絶された世界に、人質として拉致された八人の日本人。続く監禁生活の中で、彼らは自身の思い出をそっと思い浮かべ、語り始めた。
幼少期の鉄工所、人知れず人々が集まる談話室、花束を抱えて歩く夜道…。
人質たちの小さな朗読会は、粛々と進行する――。
感想
小川洋子の物語観の詰まった一冊。静かに本と向き合える。
(おすすめしないけど読みづらい話があったら飛ばしちゃってもいいし…)
ともかく! やることなくて困った休日や、一人の時間を設けたい人には読んでほしい作品。
蛇足
小川洋子は長編も短編も素晴らしいです。語りたくなっちゃう。
好きなこと語るシリーズでも書きたいな。