身体管理学協会ニュース【2024年6月1日発行】
身体を正しく管理できる人を日本中に増やそう!/日本身体管理学協会事務局
◉今週のごあいさつ
いよいよ6月です。
気温も湿度もだいぶ上がってきましたね。
皆さんは暑熱馴化に取り組まれましたか?
今のうちに取り組んでおき、本格的な夏を前に身体を暑さに慣らしておきましょう。
◉身体管理指導士®養成講座
5月23日(木)から、スモールジム出店者向け養成講習会がスタートしました。
スモールジムを出店される方、もしくは店長として現場に携わる方が受講されています。
今年は年内に一般の養成講座も計画中です。
予定がまとまりましたら、改めて皆さんにお知らせいたします。
◉内科系身体管理の視点
【第51回:「全身の循環を調整する要素とは?」】
こんにちは、神谷です。
このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。
今回は全身の循環を調整している要素についてです。
これまでのこのコラムでお伝えしてきた通り、体の中には血液が巡るシステムが整っていて、送り出すポンプである心臓、通り道である血管を基本として、そのシステムから栄養や酸素を受け取る筋肉や体内各種の器官があります。
不思議なことですが、私たちの体内にある循環器の働きはいつも一定というわけでは無いようです。
例えば階段を上がると心臓が安静にしているときよりもドキドキして、少し息が上がる感じがしますね。
これは階段を上がるという負荷に対して体が反応している結果です。
このように皆さんの日常生活の中で起こる変化によって、循環器もその必要な働きを変化させています。
例えば心拍数は通常1分間に60~80回程度ですが、運動を始めると筋肉の酸素需要に合わせて増加し、その強度によっては最大で180回/分を超えることもあります。
半面、運動をやめて筋肉の酸素需要が減ると元の安静時の心拍数に時間経過とともに戻っていきます。
これは交感神経と副交感神経の働きによってコントロールされています。また、同時に心臓が収縮する強さも調整されています。
一回拍出量に影響し、さらには心拍出量にも変化を与えます。
一回拍出量は1回の心臓の拍動で送り出される血液量のことを指します。
一回拍出量は、心室の拡張期にどれだけ血液が心室に入ってくるかによって決まります。
からだを動かし、その強度が上がることで前進を循環する血液量を増やし、各器官や筋肉への酸素やエネルギー供給を増やします。これらは心臓の収縮力が増すことで調整されます。
これらの心臓の働きに関する量的な変化によって、全身を循環する血液量が変わり、それに伴って血管の拡張や収縮が起こります。
循環する血液量が増え、流速が上がることで血管が拡がりやすくなります。
このように全身の循環は、心臓と血管の絶妙な調整によってコントロールされています。
とても不思議なことのようでもあり、当然のことのようでもある人の体の不思議の一つですね。
◉編集後記
「言葉が思い出せない」
「あー・・・あれなんて言ったっけ・・?」
そんな経験は多くの方にあることと思います。
私にもあります。
先日、妻とこの話になりました。
ちょっと調べてみましたが、自己評価では正常範囲内(笑)
ホッとしました。
ここ1ヶ月で認知症に関する記事を目にする機会が多く、社会を見渡しても大きな健康課題の一つと考えられる状況だと思います。
治療も予防も研究が進められていますが、まずは自分自身の毎日を元気に積極的に過ごすことが必要と思います。
「ならないようにすること」のために必要なこと、出来ることをきちんとやっていき、毎日を楽しく過ごしたいですね。