身体管理学協会ニュース(11月16日発行)
◉新着情報
【11月~12月開催 身体管理指導士®︎養成講座】
11月9日(水)より第七期養成講座がスタートしました!
東京都内にて、運動器機能解剖実技講座を皮切りに、第七期の養成講座がスタートいたしました。
機能解剖学は、骨・関節・筋と運動の基本を学ぶ講座です。
骨と関節、筋がどこにどのようについているのか。
触診をしながら骨、関節、靭帯、腱、筋などの位置や構造を学んでいきます。
それをしっかりと学ぶだけでも、運動指導の質が格段に向上します。
受講者の皆様は真剣かつ楽しみながら学びを深めていました。
この先は6週にわたりオンライン講座が始まります。
身体を様々な面から理解を深め、日々の指導に役立てることが出来るように私たちもしっかりと学びをさっポートしていきたいと思います。
※詳しくは、こちらもご覧ください。

◉神谷教授の内科系身体管理の視点
【第14回:「変化に適応する身体」】
こんにちは、理事の神谷です。
このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。
第14回目は「ホメオスタシス」についてです。
11月も中旬を過ぎ、ずいぶんと寒くなってきましたね。
不思議なことに、外の気温が下がっても体温はほぼ一定に保たれています。
また暑くなっても同じように体温はほぼ一定です。外気温が高い時に高強度の運動をすれば一時的に上昇することはありますが。
このように、身体の中の環境を一定に保つ働きをホメオスタシス(恒常性)と言います。
季節の変化などで外気温が変化したり、食事をしたり運動をしたり睡眠を取ったり・・と日々の生活は決して一定のことだけが繰り返し起こっているわけではありません。
そのような変化が起こったときに、それに合わせて体内の環境も変化するわけでは無く、むしろ一定に保とうと働いています。
体温や血液の状態、体液、酸素、心拍数や血圧、発汗など、様々な方法を駆使して体内の環境を一定にしようとします。
これは人間が健康に生きるためにも大切なことです。
例えば運動などによって、また外気温などの影響を受け、体温が上がった場合にそれが元に戻っていかないと体内に熱がこもり、脳がうまく機能しなくなっていったり・・・ということが起こり得ます。
体温調整が上手くいかなくなること、またその結果二次的、三次的な不長につながる可能性があります。
恒常性とはそうならないために身体が備えている機能でもあり、神経、内分泌、免疫などを使って様々な外的なゆらぎからしなやかに身を守ろうとしています。
これは私たちが意識して(随意に)そうしようとしているわけではなく、ある種オートマティックに行われています。
これは本当に体の不思議を感じる部分でもあり、まだまだ解明されていない事象もあるようです。
今後は様々な身体の反応についても、本コラムで紹介していきたいと思います。
◉養成講座のご紹介
【内科系機能解剖学/オンライン講座】
各臓器の機能を知り、それらの特徴やそれに関わる疾患を、本質的に理解するための基礎知識を学ぶことができます。
【講座内容】
器官について
組織について
細胞について
脳・神経・感覚について
循環器について
心電図について
呼吸器について
消化器について
内分泌について
健康指導の場面において、クライアントの方からお体についてのお話を伺うと、様々な内科的な病気をお持ちの方と接する機会があります。
「では、無理のない範囲で取り組みましょう」
と話をするのはもちろん良いのですが、その裏側でその方の身体に起こっていることへの理解が無いと、何がリスクになり得てどこまで出来るのか?を見誤ることにつながってしまいます。
経験則的な、または独自理論によるものではなく、人体の基礎と整形外科的観点から基本をしっかりと学ぶことで、普遍的な指導能力を高めることに役立ちます。
◎編集後記
私は先日の日曜日(13日)、学会大会運営に携わらせていただきました。
(第21回日本血管血流学会学術大会)
今回はリアル&オンラインのハイブリッド開催。
手探りかつ手作りで、大変貴重な経験をさせていただきました。
私は学会の監事として、また運営事務局として裏方で運営に当たり、様々なハプニングは起こりましたがどうにか大会を終えることが出来、大会長やいつも一緒に学会運営に当たった皆さんとともに安堵しています。
ハイブリッド開催は考えていた以上に乗り越えるべき課題が多く、運営に携わった皆さんとの集合知により乗り切れたと感じています。
学会での学びや気付きは本コラムでも折を見てご紹介したいと思います。
今年も残すところあと1カ月半になりました。
今年のことは今年のうちに!
引き続きどうぞよろしくお願い致します。