★就活の軸について(本音と建前)
私はOB訪問で自己分析に悩んでいます、、とか就活の軸で悩んでいます、、のようなことをよく聞きます。
でも就活生が考える企業の選び方の本音なんてものはだいたいみんな一緒なのではないでしょうか。
<本音の軸>
まず初めに就活生の生々しい本音の軸とはなんでしょうか。
私は下記みたいな感じで企業えらんでました。
➀年収:1000万とか行くか(両親年収足しても600万ぐらいの家庭だったが、生活に苦節はしていないので2000万とかまではいらないと思った。)
➁個人的趣向:楽しそうだと感じられるか(自己の興味)
③ホワイト企業:仕事ばかりではなくプライベートも保持できるか(仕事はあくまで生きていくための手段であり、目的ではない)
④プライドや見栄、親への安心感:人によっては承認欲求 (せっかく入るなら世間的に格好良い企業がよい?)
正直ここらへんから日本の就活生はJTC(Japanease Traditional Company)、日系大手目指すのではないでしょうか。よくわからないけど、とりあえず優良企業と言われている会社に入りたい、みたいな感じですね。この感覚の良し悪しは別の議論としてありますが、とりあえず置いておいて、ここでは就活生思考で考えてみます。
上記のように就活生が企業を選ぶために軸なんてある程度決まっているのに、実際の面接や就活ってちょっとおかしくて、金や楽さの本音の軸は大抵の場合包み隠さないといけません。
ツイッターで「お金で会社を選ぶ人は採用したくない」のような発言をして炎上した人事がいましたが、労働の本質は、労働に伴う対価=賃金なのでその根本を否定した場合そりゃ炎上します。
ただ実際の日本の就活では私も実際感じましたが、面接で給料がいいから、楽そうだからなんてことを言ったら最後、基本落ちます。企業は奴隷のように働いてくれる駒を採用したいのですからね。
こんな感じで実際の就活市場と社会人の感覚が乖離しています。でも就活生は何も知らない赤ちゃんなので、馬鹿正直に面接で答えて落とされたり、またベンチャー企業等のやりがいや成長という言葉に騙されて、安月給で企業に奴隷に働かされるような事態に陥ります。
個人の価値観によりますが、私は少なくとも成長もできて、お金ももらえるような会社に入りたいです。それが実力とかでそういう会社に入るのが無理な時に、働き方か金か、そういう点を考える機会になります。
日本の就活ではお金、福利厚生が志望理由です!!というか言えるような雰囲気ではありません。
もちろん、ユーモアも交えつつ、「まぁそれなりな理由を沢山言いましたが、もちろん給料や待遇の良さもありますよ(笑)」みたいにギャップを魅せられたりしたらよいのですが、それも面接感の感じ方はそれぞれでしょう。
意味就活市場にはある意味気持ち悪さがあるので、大体の場合、企業選択のもっともらしさ=志望理由を論理的に求められるので、こうした本音の軸とは別に建前の軸を面接では考えておくことが必要です。
本音の軸は内定をもらって、企業と就活生のパワーバランスが逆転した際に、いくらでも考えられます。
取らぬ狸の皮算用・絵に描いた餅にならないようにどうやったら受かるかを必死に考えましょう。
特に体育会系諸君は5・6月はリーグ戦と重なると思います。
そんな体育会活動もしながら就活するのは正直厳しいです。
時間を有用に使うためにもどう内定を貰うかを考えてください。
〈建前の軸〉
建前の軸とは何か。いわゆる世間で言われている就活の軸です。言い換えれば企業を選ぶ際のあなたの基準はなんですか?という質問ですね。個人的には志望動機とほとんど同じ意味か、より高位の次元にあるものといった感じです。
①なぜその業界か(業界選択理由:将来性・グローバル展開度・個人的な興味)→なぜその理由を持ったか=どんな自己の経験、体験&思考に基づいているか。
=就活の軸
②なぜ業界の中でのその企業か(他の企業ではいけない理由は?:風土やカルチャー、強い分野等々、キャリアステップ、入って何がしたいか)みたいな感じですね。
=志望動機
→ここらへんは高校の数学?で習った集合のベン図を用いるとよくわかると思います。自分の中に3つの主な軸があって(ベン図の重なりに当てはまる)、それに当てはまる企業の中で、比較した際にカルチャーやキャリアの面で御社が一番魅力的だと感じ第一志望(志望動機)としています、みたいな論理展開です。
要は軸で領域を絞り、絞った後は差別化、比較で説明するといった形と考えるとわかりやすいと思います。
★大切なのは自分の中での納得感<相手を説得できるか
・普通に考えると面接官は大抵あなたの志望動機なんてものは興味ありません。
日々の仕事の中の30分で、初めて会う就活生の相手をしているわけですから、基本的にはどうでも良いと思います。そしてその面接官は次に進める人を面接で選んでいるわけですから、通すためのそれなりの理由が欲しいわけです。
その基準は端的に言うと
①志望動機に筋が通っているか=納得できるか、
②優秀そうかどうか、この点です。
もちろん企業の人事が考えた選考ポイントみたいな項目があると思いますが、それもシンプルに考えると上記の2点に集約します。
そう考えると、よくわからない‘社会貢献‘や”SDGs”のようなものを志望動機に含みすぎると、NPOで働いたりする経験がなければ薄ぺっらく聞こえてしまいますよね。
ここまでを踏まえて、自分の志望動機や軸ををもう一度冷静に見つめ直してみましょう。よくよく考えると気持ち悪さがありませんか?
社会人やその会社の人にOB訪問してES見てもらったり、志望動機を聞いてもらってFBを貰うことが有効なのは、こうした聞いている人が感じる違和感を指摘してもらえることが理由です。
本音すぎる軸になっていないか、建前の軸にもっともらしさがあるか(気持ち悪さがないか)を大人に聞いてもらうことをお勧めします。
なぜその就活の軸の選択理由、なぜその軸なの?という質問についての考え方は別途記事にいたします。
まとめると
①就活では本音の軸と建前の軸は分けて考えましょう。
②本音の軸は内定複数もらった後に初めて威力を発揮する。
③建前の軸は相手を面接で納得させることが何よりも大事であり、ベン図と比較を用いると組み立てやすいです。
以上です。