市民こそが為政者、政治家は代理人(代議士)でしかない
「ルールがこうだから自分たちは悪くない」じゃなくて、どんなルールに変えたらこうしたことが防げるか、現場と行政、政治家が一緒になって考えてほしい。マスコミも犯人探しじゃなくて、今後どう改善するつもりか、有効策を尋ねるようにしてほしい。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1505089?display=1
そして、現場や行政、政治家に丸投げして終わりではなくて、市民自身がどんな仕組み、ルールをつくればこうした問題を軽減できるのか、考える必要がある。民主主義において為政者は国民自身。議員は国民の意向を議会に伝える代理人(代議士)でしかない。ルールを定めるのは私たち市民自身。
行政であるお役人は、ルールの中でしか動けず、ルールを自ら作ることは禁じられている。現場は、行政指導の中でしか活動できない。政治家は票にならないなら動かない。そう、実は、これらの人たちを動かせるのは、市民しかいない。
市民自身が政治家や行政、現場の人たちを読んで協議し、どのような仕組みやルールをつくれば現場も負担感なく実施して、こうしたことが起きないようにできるのか、決めることができるだろう。そしてその意見を議員に伝え、ルール化してもらう。行政は、そのルールに従って行動できるようになる。
為政者とは、政治家のことではない。民主主義の国において、為政者とは、市民、国民のこと。市民、国民が動き出さなければ、政治家は動かない。議会に市民の声を伝えるだけの代理人(代議士)でしかないのだから。議会でルール化されなければ行政は動かない。行政はルールの中でしか動けないから。
行政が変わらなければ、現場だけの努力では個別的過ぎて同じようなことが起きてしまうことを防げない。かといって、政治家が現場の話も聞かずにパフォーマンスで、思い付きの政策を実施したら、現場が回らなくなる。
市民自身が、現場、行政、政治家の間をコーディネートし、どんなルールが現実的かを一緒に議論し、最も妥当な落としどころを見つけ、それをルールとして定める。ルールとして機能するように法案や条例案にまで仕上げる。それを代議士に議会へ提出してもらう。これらは市民が動かないと動かない。
繰り返す。為政者は市民。私たちは、そのことを忘れてはならない。こうした問題を繰り返さないためには、私たち市民が動き出す必要がある。政治家、行政、現場を動かす力を持つのは、実は市民であることを忘れないようにしたい。